【4】思い出したくない人 ページ4
「いやー思ったより買っちまったな」
「すみませんそんなに持ってもらって…」
「Aは小せえからなあ。持てねえだろ」
トウマさんはそんなに背は高いほうではないが、私にとっては高い。
なかなか伸びない身長に少し悩んでいたが、これでも前よりは伸びたのだ。
しかし、さすがアイドルといったところか私の周りには大きな男しかいない。
悠が一番首が疲れない高さにいる。
でも身長の話をすると、悠は急に怒り出すので彼の前ではこの話はタブーだった。
あまり背の高い人は好きじゃない。
なんだか怖い。
「トウマさん、いいからはやく帰りま…しょ、う」
トウマさんの服の袖をぐいっと引っ張ったところで、
私は完全にフリーズしてしまった。
少し遠くに見える人物。
信じたくない。どうしてこんなところで彼を見なければならない?
「A? どうした?」
「…」
心配の声をかけてくれるトウマさんに返事ができない。
だんだんと近づいてくる影にどうしようとしか考えることができなかった。
巳波さんの占いを思い出した。
出かけないほうがよかったのかもしれない。
今はトウマさんのが横にいるため私は目立っていないが、
1人で来ていたら確実に見つかっていた。
大丈夫。横を通り過ぎるまでトウマさんの横で小さくなって入ればばれない。
ぎゅっとトウマさんの袖を握り続ける。
私の不安が通じたのか、トウマさんは困ったような顔をして完全に足を止めた。
コツコツと足音が響く、近づいてくる。
現実から目を逸らすように、私はぎゅっと目を瞑っていた。
「おい、A?」
タイミングは最悪だった。
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ろば(プロフ) - 戻ってきてくださってすごく嬉しいです！！ありがとうございます！！陰ながら応援してます！！ (12月22日 2時) (
レス) id: 1eb48e2d70 (このIDを非表示/違反報告)
みりか - ずっと！！ずっと待っていました！！戻ってきてくださってありがとうございます！！ (12月21日 13時) (レス) id: 2c07cb6f0a (このIDを非表示/違反報告)
子ヤギユキ - 続きがとても気になります (9月11日 20時) (レス) @page42 id: a10e771568 (このIDを非表示/違反報告)
織 - これからも頑張ってください！応援してます！ (2021年9月3日 23時) (レス) id: 3c1bf93d21 (このIDを非表示/違反報告)
咲希 - 更新待ってましたー！！！内容がすごく好みで面白いので、これからも更新頑張ってください！！ (2021年8月25日 7時) (レス) id: 00314e100f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かなり屋 | 作成日時：2018年7月14日 1時
