128話 ページ40
嫌な程に天気のいい朝
重たい腰を起こして、顔を洗って、お気に入りじゃない服を着て
誰もいない居間に入って、少しだけため息のあと
頬を叩いて、気合いを入れ直す
少しの時間、頑張るだけ
自業自得を解決して、みんなにこの数日間の態度を謝って
それだけのこと
「…頑張ろう」
呟きだけ残して、家を出る
みんなに会ったら甘えてしまいそうだから
みんなに頼ることは、みんなの気持ちを利用してるみたいで
応えられてない私にその資格はないから
1人で戦わなくちゃ
これは、私の問題だから
小嶋「あ、早いね、ごめんね、待った？」
「……まあ少し」
テンプレのような会話をしたくなくて、嫌な回答をして
それが気に食わないのか表情が曇って
ご機嫌取りに来たはずなのに、全然そんな気になれない
小嶋「じゃあ行くよ、ほら」
無理やり手を繋がれて引っ張られたのを反射で振りほどいてしまって
男の顔を見て、やってしまったと思った
だって、ヌメっとした汗の感触が妙に気持ち悪く感じて
「あ、っ、あの、…手、は…その」
小嶋「…君がうぶなのは知ってたけど、手くらい繋げないと困るよ」
「…でも、」
小嶋「早くして。予約してあるんだよホテル」
「……は？」
間抜けな表情で男を見ると、何故か満足気で
小嶋「先に既成事実を作ろうかなって。そっちの方が僕も安心するし、ウブな君もすぐ慣れるでしょ？」
「…い、や…」
小嶋「いや？ねぇ、嫌って言った？何で拒否権があると思うの？僕の言うこと聞かないと君が困るんだよね？それに僕は君のことがずっと好きで、こんなに一途な人間他にいないよ？他の男はみんな遊びとしか思ってないし」
つらつらと語る言葉が何も頭に入ってこなくて
ただ、また失敗したんだと。私が甘かったんだと
唇を噛み締めて、涙が出て
小嶋「…は？何泣いてんの。僕が悪いみたいじゃん。やめてよ」
「…」
小嶋「…なぁ…何とか言えよ！！！！！」
気づいたら床に手をついてて
頬が痛くて
あ、殴られたんだって思って
集まる視線に男は気まずそうにして私を立たせて
小嶋「…ねえ、ほんとに僕を怒らせないで。大人しく着いてきてくれれば痛いことなんてしないんだから」
また私の手を引いた
あぁ、マジで終わった。
そんな頭の悪い言葉がよぎった時、誰かが反対の手を引く
nqrse「…ねぇ、なにやってんの…？」
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すりらんか(プロフ) - ハツさん» 愛してます (3月10日 20時) (
レス) id: 7d84c4f524 (このIDを非表示/違反報告)
ハツ(プロフ) - すきです(突然の告白) (3月9日 16時) (レス) @page47 id: 74276684f2 (このIDを非表示/違反報告)
すりらんか(プロフ) - ねこみやさん» ひぇぇ優しすぎるぅぅぅ😭 優しさに答えるべくなるべくお待たせしないように頑張りますぅぅぅ😭コメントありがとうございますぅうぁぁうあ😭😭😭 (3月7日 17時) (レス) id: 7d84c4f524 (このIDを非表示/違反報告)
すりらんか(プロフ) - 炭酸さん» 1話1話天を仰ぎながら書いてるので最高に嬉しいです…。炭酸さんの毎日が最高の日になるお手伝いができるなんて私も最高の日ですね！！！！めちゃくちゃ嬉しいですありがとうございますー！！！！ (3月7日 17時) (レス) id: 7d84c4f524 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや(プロフ) - 続編めちゃくちゃ嬉しいです！！この作品大好きでいつも楽しみにしてます！更新なんていくらでも待ってやるぜって感じです！笑 (3月3日 1時) (レス) @page45 id: c84ddd8073 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すりらんか
| 作成日時：2023年11月7日 18時
