114話(めいちゃん) ページ26
「ねえ…これやだ…」
めい「えぇー？だって寒いからァ〜」
勢いで掴めた手を離さず、ブンブンと振りながら歩く
「…」
離す気のなさそうな俺に呆れたのか、何も言わずに下を向いて
でも耳は赤いから、嫌ではないのかなって
ていうか、そもそも
めい「嫌なら振りほどけばいいのに」
その言葉にびっくりしたような表情でこちらを見あげる
その勢いに逆にこちらもびっくりしてしまって
「だっ、だって！」
めい「…だって？」
「…だっ、て…」
そんなことするのは可愛そうじゃん。みたいな答えだと思う
そんなのはわかりきってるけど
でも、その優しさに甘えたいから
めい「嫌じゃないなら、このまま歩こ？A」
「名前呼びやめろ！！！」
めい「2人っきりだからいいんだもーん！」
めい「えっと…あとはnqrseのお菓子かな」
「めいちゃんー！」
いつの間にか別行動していた彼女が角から俺を呼ぶ
めい「んー？」
「こっちこっち！！」
めい「なぁにぃ？」
テンション高く手を振る彼女に笑いがこぼれつつ、バレたら怒られるから隠して
「いか！！」
めい「いかだねぇ」
「でかくない！？」
めい「くっ、…ふっ、…で、でかいね」
本当になんだこの天使は。可愛いにも程があるんだが。
めい「食べたい？買う？」
指さしたパックを持ち上げると、急いで俺から遠ざかって
「…ち、近くは、きもい」
めい「えっ！？今デカいって喜んでたじゃん！！！」
「いや、すげぇ、でけぇ…以外の感想は…特に…丸々いっぴき見たの初めてだったから…」
めい「スーパー行ったことないの！？」
「魚なんて調理出来るわけないから…魚コーナー初めて見た…」
決して近付かず、険しい表情で話して
めい「…」
めい「よし、じゃー帰ろっか」
「めいちゃん笑いすぎて声ガサガサだね」
店中の人から注目を集めるほどには笑った
めい「あっ」
「ん？」
買い物袋をガサゴソと漁り、ひとつの袋を開ける
めい「はい！カイロ！帰りも寒いからね！」
「…いつのまに」
めい「先輩の手冷たいから、心配で」
「…やさしーね」
めい「反対の手は俺と繋いでね」
「優しくない」
めい「いーじゃん！ご褒美ちょーだい！」
また無理やり取ると、また呆れた顔して
でも今度は、少しだけ握り返してくれたんだ
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すりらんか(プロフ) - ハツさん» 愛してます (3月10日 20時) (
レス) id: 7d84c4f524 (このIDを非表示/違反報告)
ハツ(プロフ) - すきです(突然の告白) (3月9日 16時) (レス) @page47 id: 74276684f2 (このIDを非表示/違反報告)
すりらんか(プロフ) - ねこみやさん» ひぇぇ優しすぎるぅぅぅ😭 優しさに答えるべくなるべくお待たせしないように頑張りますぅぅぅ😭コメントありがとうございますぅうぁぁうあ😭😭😭 (3月7日 17時) (レス) id: 7d84c4f524 (このIDを非表示/違反報告)
すりらんか(プロフ) - 炭酸さん» 1話1話天を仰ぎながら書いてるので最高に嬉しいです…。炭酸さんの毎日が最高の日になるお手伝いができるなんて私も最高の日ですね！！！！めちゃくちゃ嬉しいですありがとうございますー！！！！ (3月7日 17時) (レス) id: 7d84c4f524 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや(プロフ) - 続編めちゃくちゃ嬉しいです！！この作品大好きでいつも楽しみにしてます！更新なんていくらでも待ってやるぜって感じです！笑 (3月3日 1時) (レス) @page45 id: c84ddd8073 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すりらんか
| 作成日時：2023年11月7日 18時
