伝える４文字繰り返す２文字【sm】

11話 ページ11

「お誕生日おめでとーう！」



志麻「ありがとーう！！ホームランおめでとーう！！」



「すまねぇ！！！」



ジンジャーエールの炭酸がシュワシュワと音を鳴らす



周りの小学生らに散々笑われ、バッティングセンターを後に



連れてきて貰ったのは学生大好き焼肉



「でも80キロだし！うん！！所詮ね！」



志麻「フォローあざすw」



「今日は奢りますので好きに頼んでください！！」



志麻「まじで言ってるん？」



「まじで言ってるん！」



志麻「なにそれかわいい」



「店員さん呼ぶよー」



志麻「今日も見事なスルー」



頼んだ肉が席に届くと彼女がトングも意気揚々と持つ



「主役のまーしーは休んでてね！！」



志麻「期待と不安が入り混じるわ」






「…」



志麻「…」



「苦い…ね…」



志麻「…交代しよっか…」



真っ黒に焦げたお肉を2人で悲しく食べる






志麻「…」



「…」



志麻「…苦いね…」



「…お肉って…焦げるよね…」



志麻「今すっげぇセンラに会いたい…」



「せんちゃんのありがたみがわかるね…」



志麻「恋しいわぁ…」



結局2人で協力しながら4枚ずつ焼く計画でなんとか成功を収めた






店員「ハッピバースデートゥーユー」



志麻「え」



肉がなくなり、そろそろという時に響く店員の歌声



店員「ハッピバースデートゥーユー」



着々と近づいてきて、手に持ってる小さめのケーキが見える



志麻「…A？」



下を向きながらプルプルと震えているA



店員「ハッピバースデーディアりーまくーん！」



「…っふw…んっww」



りま誰やねん



店員「ハッピバースデートゥーユー！おめでとうー！」



周りの人も拍手をしてくれて、注目される席



ありがとうございます、と軽く周りに頭を下げて視線がなくなった後二人で笑い出す



「ごwwめんwwここまでだとは思ってなくてww」



志麻「りまくん誰やねんww」



「志麻くんって言ったのにww聞き間違えられてるww」



志麻「あーやばww…あ、まって、ちょ、こっち来て？」



「ん？」



不思議そうにしながら隣に来てくれるA



ケーキを背に、初めてのツーショットを撮った



突然で驚いた顔をしてるのに、めちゃくちゃかわいい



志麻「…壁紙にしていい？」



「普通にやだ」

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