言える４文字言えない２文字 【sm】

35話【短かったので追記あり】 ページ36

結局何だったのかわからず朝のホームルームが始まる



少し口を尖らせながら自分の席に戻って行く彼女が気になって仕方なかった



その後、席の近いセンラになにか話して、笑われてるのまで確認しちゃって



…なんなのか気になりすぎ





志麻「今日3人で遊ぼ」



センラ「お、久しぶりやなぁ」



「いいよー、どこー？」



志麻「美味しいいちごパフェの店を見つけた」



「いちごパフェ！？」



センラ「よかったな」



「うっわー…めちゃくちゃ楽しみ…！」



夏休み中、何をしててもここはAが好きそうだな、とかそんなことばかり考えていた



親が話してたカフェのいちごパフェがすごい人気らしくて



ここにA連れてったらきっと喜ぶだろうな…って



「…」



志麻「…なんでさっきから俺の耳ばっか見てんの？」



「えっ！？あ、いや…」



センラ「別にええと思うけどなw」



「ダメなの…！ほんとにやばい…」



2人の内緒話は、ちょっと堪えるものがある









美味しいと幸せそうな顔をしていちごパフェを頬張ってる姿はかわいくて



これが見たかったんだけど。…間違ってないんだけど



なんでかモヤモヤする



帰り道も、俺もうまく話せず、何故か彼女も話し出さなかった



志麻「…じゃあ、また明日ね」



「うん、ありがとう」



少し手を振って、後ろ髪を引かれつつもその場を去ろうとした



「…ごめん、やっぱり待って」



志麻「え？」



服の裾を掴まれ、引き止められる



突然の行動に戸惑って、彼女を見ると真っ赤な顔をして俯いた



「…もうちょっと、一緒にいて…」

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