私と兄とお友達【USSS】

ごじゅーさんわー(センラ) ページ5

坂田「実はな、うらたさんがAと手を繋いでるの見てモヤモヤしたり」



センラ「うんうん」



知ってる知ってる



センラはわかってるでぇ



坂田「Aが俺だけ見てたら良いのにって思ったり」



センラ「うんうん…？」



ん…？いや、あるある



今までずっと坂田一筋やったからな。うん



坂田「昨日好きって言われてからAの顔見るとなんか暑くなって心臓ドクドクしたり」



センラ「…うん？」



…好きって言われて、心臓が、ドクドク…？



坂田「お兄ちゃんって呼ばれるようになってモヤモヤしたりするのも、きっとそういう感じなんやな！」



センラ「え、ちょ、え？」



妹にお兄ちゃんって呼ばれるようになったら普通嬉しくない？



モヤモヤ？



坂田「ありがとうセンラ！俺うらたさんに謝ってくる！！」



センラ「さ、坂田、え、まって」



俺の声も届かず、また走っていってしまう坂田



追いかける気力もなく、伸ばした手をそのままにしている俺



はたから見たらヤバイやつだけど、そんなこと気にしてる暇もなくて



昨日彼女とたくさん話して、やっと前に進み出した



もっと周りを見ると決めて、坂田だけを見るのをやめた彼女



その次の日にお前がそういうの芽生えさせちゃうの…？



センラ「坂田…それは恋やろ…」



人混みの中、俺は1人で呟く



もしかして俺、すっごいめんどくさいことにしちゃった？

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