【urt】私と兄とお友達【skt】

よんわ ページ5

高校生になりました



大学生のさかたんと友達が雑誌を見ていました



綺麗な金髪ロングのお姉さんを見て、いいなって話を聞きました



頑張ってお金を貯めて、美容室に行って、髪を染めて…



不良になったのかと驚かれましたが、なんとなくと言うと安心したように頭を撫でたあと



似合ってると笑ってくれたので、一生金髪でいようと思いまして



次お金が溜まったら、猫毛をどうにかしようと思っていたのですが



さかたんが、ふわふわで気持ちいいと笑うものですから



私のコンプレックスの猫毛も私の魅力となりまして



あなたの言葉一つで私の思考は変わっちゃいまして








ある日突然



お兄ちゃんが居間に全員を集めました



私は何を言われるのか怖くてたまを抱きしめました



あ、たまというのは私と一緒にこの家に拾われたオス猫でして



名前はさかたんがつけました



真っ白な猫で、某日曜の終わりを告げる国民的アニメから取った名前です



命知らずですね



さかたんは珍しく真面目な顔をして



歌い手というものをやっている



活動にもっと集中したいし、一人暮らしをしようと思う



そう言いました



両親は夢中になれるものを見つけるのはいい事だと喜びながら許可しました



坂田「Aは、いい？」



眉を下げながら、私を見つめてくるのです



(いかないで、離れたくない。一緒にいて)



「もちろん。行ってらっしゃい。頑張ってね」



言えるわけがありません



いっつも楽しそうに歌うのを見ていました



活動をしていたことは知りませんでしたが、頑張ってる姿を見ていました



私の都合で引き止めるなんて、ダメなんです

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