【urt】私と兄とお友達【skt】

いちわ ページ2

兄に彼氏が出来た



正直うまく笑えない



周りからしたらおかしな事だと思うから



長くなるけど、昔話をさせてほしいのです










両親と私でドライブ



まだ3〜4歳くらいだった私は無邪気に車に乗って



ぼんやりと覚えている両親の会話内容



2人は言い争っていて



やっぱり施設に捨てた方がいいとか



それじゃあバレた時の責任が怖いとか



どっかに捨ててそのまま死んでもらったほうが安心だとか



あまりよく覚えていないけど




最終的に、公園の前のダンボールの隣に私は置いていかれました



母と父は泣きながらこんなふうに拾ってもらえるといいね、と去っていって



ダンボールの中には先客の猫



拾ってください。と書かれたダンボールの中に、私は猫を抱き抱えて一緒に入ったのを覚えています



今だから言えることですが、両親の歳はおそらくとても若かったのです



思い出してみると、母は学生だったような気もします



私のことが邪魔になってしまっていたのでしょう






だんだん暗くなって、肌寒くなって



私は猫を抱える力を強めました



猫は暴れず、私に優しく擦り寄っていてくれました



お腹がすいて、寂しくなって



でもこんな時どうすればいいのかわかんなくて、ただ俯いていました



そんな時だったのです



？？「君も、猫さんなの？」



「…にゃあ」



この頭の悪い第一声が、私たちが初めて交わした言葉

にわ→←ぷろろーぐとせってい

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