【REBORN！】大空に繋ぐ者Ⅲ (ページ3)

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再会とは程遠いページ3

「…ふぅ」
　

仕事をひと段落終え、息をつく。
　

「山本さん！」
　

気を抜くのも束の間、
部下の一人が血相を変えて飛び込んできた。

「ラッビアファミリーが
ミルフィオーレに襲撃されています！」

「ラッビア…ってことは同盟だな！

すぐ助けに行くぞ！！」

これ以上
ミルフィオーレの好きにはさせねぇ…！

　

　

　
　
　

　
　

　
　
　

　
　
　

ーーー嫌な予感がした

　

　
　
　

　

精鋭の部下を引き連れ
ラッビアファミリーが拠点としていた建物へ入る。

一つ階層を登ると、
情報局に所属する部下が困ったように右往左往している姿を見つけた。

山本を視界にとらえると
光が差したと言わんばかりにパァっと顔を明るくさせる。

「山本さん！
お待ちしていました…！」

「悪りぃな待たせた
敵の数は？」

「東に３０、西に２０、
中央でラッビアのボスが交戦中です

それから…」

突然黙り込んだ部下に
山本は首を傾げる。

「どうした？」

「…他部隊との交戦に比べて
前線に出ている敵隊員の入れ替わりが激しいんです

……まるで、重傷者を出さないようにするみたいに」

部下の表情に山本はハッとする。

「…まさか
おい、指揮をとっているのは」

「………っ」

部下は声を詰まらせ、顔を歪める。

握った拳は僅かに震えていた。

「大丈夫だ答えてくれ」

山本が優しく微笑むと
長い沈黙の後、部下はやっとの思いで口を開いた。

「………夜長さん…です」

「…そっか
報告してくれてありがとな」

部下の頭をポンポンと撫でる。

こいつは部下たちの中でも
特に百合と親しくしていたもんな…

… いや、百合と親しくしていたのは
ここにいる全員……か

部下たちの顔を一瞥する。

「半分は西棟に
もう半分は東棟に、俺と一緒に来てくれ

…行くぞ」

　
柄に手を掛け、山本は走り出した。