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ツナがボンゴレ１０代目に就任してから数年後
イタリア北部。
百合はいつもの服に身を包み
夜空のリングを中指に通した。
窓ガラス越しに
見慣れつつある風景をぼんやりと眺める。
数ヶ月程前から
アジトから少し離れたホテルに部下と滞在していた。
「おはようみんな」
私の部下は３人。
リーダー的存在のステイマン
いつも元気なピスティーロ
少し真面目すぎるイペロス
「おはよう隊長！」
ピスティーロは明るい笑みを浮かべ、
いつも真っ先に挨拶をしてくれる。
「隊長！
今日はボス達との会議がある日ですよ！」
ステイマンは私の予定を管理してくれている。
「ありがとうステイマン
イペロス、通信の準備は」
「いつでもお繋ぎいたします」
イペロスは少し堅いところがあるが
彼の堅実さは仕事の成功率を確かなものにしている。
「いつも助かるよ
ありがとう」
「…いえ…自分の仕事ですので…」
下を向くイペロスを
ピスティーロが覗き込む。
「イペさん照れてる〜！
褒められたら嬉しいもんね！」
「照れっ…！？照れてなどいない！
隊長から信頼されることは嬉しいに決まっている！」
「いつも急に素直になるよな」
ピスティーロがからかうとイペロスは顔を染め、
ステイマンはケラケラと笑う。
「…ふふ」
思わず笑みが溢れる。
彼らの明るさにいつも助けられていた。
「そろそろ時間かな
みんなはしばらく待機
自由に過ごしていてね」
「了解です！」
３人が退出する姿を横目で見た後に
通信機器や書類で囲まれた椅子に腰掛ける。
「んーっ」
伸びをしつつ、中指のリングをじっと眺めた。
カチッ
ピピーッ
機械的な音が響き、
本部からの電波を受信する。
少しした後に
ボスが顔を見せた。
「おはよう」
彼の朗らかな笑みにつられるようにして
百合は笑みを浮かべる。
「おはよう
今日も変わりないようだね
白蘭くん」
百合の中指には
夜空のマーレリングが輝いていた。
ーーーーーーどうか、忘れないで
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雪姫(プロフ) - 続き待ってます!!!!!!!!! (2022年5月13日 23時) (
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作者名：葉っぱ | 作成日時：2020年9月5日 18時
