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怖い。誰か助けて。

心の中で沢山叫んだ。



少し前に母さんが来た。
助けに来たのだと思ったけど違かった。



母さんの口には血がついていて
今にも泣きたいのを我慢していた。



『……母さん……いたいの?』


母さんはしばらく黙っていたが
私のことを優しい笑顔で見つめた。


母「…大丈夫。痛くないよ!
ごめんね。こんな思いさせて…」


『…父さんは?皆どこに行ったの?』


母さんはじっと涙を引っ込めて私にこう言った。


「Aよく聞いてね。
今から母さんと約束してほしいの。

1個はここから絶対に出ない事。
2個は怖くて泣きたくても声は出さない事。
3個はね……父さんと母さんはAが大好きな事 を忘れないでね」


『……うん。まもるよわたし。』


戸惑いながらも母さんを安心させたくて頷く。


すると母は安心した様に微笑んだ。
そして、大きな葉や岩で木の穴を閉じた。


『…えっ……母さん?……母さん母さん!!』



母さんはどこに行くの?

行かないで!1人にしないで!!

叫びたい。泣きたい。怖い。




すると、木の穴が少しだけ開いていたのに気付いた。


しかし、そこから見えた景色は地獄だった。


鬼に殺される皆。焼かれていく皆。木や岩が飛んできて潰される皆…… 。



あぁ、私も死ぬのだろう。

みんなに会いたい……


『……っうぅ……っひっく……』


どうしてこんなことになったのだろう……




思わず溢れ出る涙。
しかし、母とのあの約束が頭をよぎる。


そして、両手で口を隠し涙を拭いた。



大丈夫。きっと母さんが迎えに来る。





しかし、木の穴が次に空いた時、

身の前にいたのは鬼でも仲間の皆や家族ではなかった。



同じ服を着た女の人と男の人。
後ろには口を隠した人が何人かいる……。


だれなの?私はこの人達に殺されるの?





恐怖のあまり涙も出なかった。
ただ、激しく動く心臓の音と身体中が震えあがっていた。




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設定タグ:不死川実弥 , 鬼滅の刃 ,   
作品ジャンル:アニメ
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夢世_yumese_(プロフ) - オリジナルフラグ外しましょう! 違反報告される場合があります。 (2020年3月26日 11時) (レス) id: 093bdce514 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年3月23日 23時

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