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音のいいエンターキーが鳴り響く。


「ちょうどいい感じですか?良かったらお昼ご一緒しません?」
『ナオミちゃん!私うずまきで済ませる予定だったんだよね、大丈夫?』
「もちろん!」


『谷崎くんも一緒にどうかな?』

画面とにらめっこしながら眉間に皺を寄せて文字を打つ彼に声をかける。どうやらまだ時間がかかりそうだったので、こちらから遠慮する事にした。

だからナオミちゃん、あんまりつつかないでやって


『賢治くんは?』
「いいんですか?是非ご一緒したいですー!」


素晴らしい程眩しい笑顔を咲かせて近寄ってくる賢治くんに頬が緩む。可愛い。


「えー!じゃあ僕も僕も!」

「はい!ではいきましょうか」
『え』


ドーンと間に入ってきた名探偵に何も躊躇うこともなく進むナオミちゃんと賢治くん。当の名探偵は私があからさまな反応をした事に意地悪そうに笑った。

上司であるしあの乱歩さんであるしトントンと進んでいくのもわかる、わかるけれど

何しろ私はいつも玩具にされてしまうのだ!


まぁ断る事も出来ないか…
無駄に多く深呼吸をしていると明らかに怪訝そうな目で見られたので駆け足で茶色の帽子をかぶった彼の後ろを追った。









その場のノリでナオミちゃんに合わせたら私、ナオミちゃん、賢治くん揃ってカレーになってしまった。
私の目の前の席に座る名探偵はどうやらパフェに夢中なようで、幸せそうに味わっていた。


「にんじん大きめですのに、しっかり火が通っていて美味しいですわね」
『確かに!自分で作るのもいいけどお店の味ってやっぱり違うよね』

「へぇ、Aって自炊するんだ」
『流石にしてますよ!腕に自信があるかと言われればそこまでですけど…』


ふーん?と相槌を打って大きな口で一口、二口とクリームが吸い込まれていく。すると賢治くんが食べる手を止めてじっとパフェの器を見つめ出した。


「乱歩さんって苺最後に取っておく派なんですね、初めて知りました!」
「違う違う!僕は苺は嫌いなんだよ!」
『え、そうなんですか?!意外です』
「僕にだって一つや二つ苦手なものだってあるね」


長いスプーンをブンブン振り回して力説する乱歩さん
思わぬ弱点を見つけてしまったかもしれない!!

『えー勿体ないじゃないですか〜』
「んじゃAが食べれば?」
『いーですけど〜??』


隣のナオミちゃんからため息というか呆れた様な吐息が聞こえたが軽く無視した。

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- 1話の太宰さんの下の方から潰された蛙の様な声がするで笑ってしまいました、笑 (2023年4月22日 14時) (レス) @page2 id: 74e0460151 (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわありす(プロフ) - 初めまして。完結おめでとうございます!私は正直なところ今まであまり乱歩さんを意識したことがなかったのですが、この作品で沼にドボンしました……有難うございます!お疲れさまでした。 (2023年4月9日 23時) (レス) @page42 id: d368e0b18f (このIDを非表示/違反報告)
よる(プロフ) - 梅原さん» わわ、嬉しいです!一緒に乱歩さんの沼にはまり落ちましょう……!! (2023年2月20日 19時) (レス) id: 05f2309d58 (このIDを非表示/違反報告)
よる(プロフ) - モンブランさん» わー!嬉しい!ありがとうございます💕なかなか喋らせるのに苦戦してます…笑笑 (2023年2月20日 19時) (レス) id: 05f2309d58 (このIDを非表示/違反報告)
梅原(プロフ) - アニメ見て乱歩さんいいなと思っていた時にこの小説に出会いました。久々に面白いものが読めてテンションあがりました。。。 (2023年2月20日 19時) (レス) @page32 id: ecb93650e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小榛 | 作成日時:2023年1月8日 11時

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