【文スト】自刃しようとしたら路地裏にいて幼女趣味に捕まったんだが 2

太宰「多分次からネタパー((『メタい』 ページ17

芥川「只今帰還しました。」

中也「芥川っ！Aは無事か！？」

芥川「銃弾を受けた腹の傷が開いてしまったようです。」

中也「この馬鹿野郎…。…？こいつ、泣いてたのかよ。」
芥川「泣き声がする方へ駆けたら居られたので、恐らくそうかと。唯、僕が発見した時には泣き止んでおられました。」

しかし目の周りは明らかに真っ赤になっていて、目を何度も擦っていたのは一目瞭然だった。

太宰「Aっ！！」

中也「太宰、腹の傷が開いちまったらしい。医務室へ運ぶぞ。」

太宰「…泣いていたのかい。」

太宰はAの顔をちらりと見ると、芥川からAを受け取った。

太宰「君はこのまま首領に報告に行って。Aは私が引き受ける。」

芥川「承知しました。」




消毒液の匂い。

そこに人の気配。


『…医務室』

太宰「目、覚めたかい。」

そこには明らかに起こっている様子の太宰がいた。
その隣には中也が無言で座っている。

太宰「何で抜け出したりした。しかもその怪我で。君は私達に拘束されたいのかい？」
『…』

太宰「答えろ。」

中也「辞めとけよ太宰。」

太宰「中也。」

中也「此奴、疲れてんだよ。精神的にも疲れてんだろ？」

『…』

中也「悩んだら、相談しろよ。俺らはお前の上司だからな」

そう云って私の頭を撫でると、中也は部屋から出て行った。

残ったのは太宰。


太宰「A。私はね、君の事を殆ど知らない。君の親も、何処から来たのかもね。そして何時も君が考えてる事が分からない。君は普段から表情が無いからだ。だからね、感情表現が出来そうな時は私にちゃんとして欲しい。」

『太宰…』

太宰「そんなに落ち込む事ないよ。人が死ぬなんて当たり前なんだから。そして殺すのも。」

『…』

太宰「でも君が死なれたら困るよ。私の部下なんだから。勝手に何処かへ行こうとか死のうとかしないでよね。私の許可無しでそんなの許さないから。」

『自分は死のうとする癖に我儘だな』

太宰「私は我儘だからね。次勝手にこういう事したら…只じゃおかないから。」


そう云って太宰は部屋から出て行った。


『…太宰』


脳裏にちらつく面影

昔に何処かで…中也と太宰にも

私は出会っている
でも

彼等と手を繋いで走っていた事以外
私は未だに思い出せなかった

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