覚醒状態 ページ12
中也said
太宰「不味い...中也っ!!急いで!!!」
珍しく慌てたこいつの声に驚く。
中也「おいっ、何が起きてんだよ!?」
太宰「恐らく彼女は覚醒状態だ。私も一度だけ夜に見たことがあるけれど...強力すぎて空間と空間を繋なぐのを無意識に行ってしまうくらいだ。しかし躯への負担が大きい。汚濁みたいなものだよ。」
中也「真面かよ...じゃあ」
太宰「彼女は今覚醒状態で戦闘をしている。引き金は子供の死だったようだ。」
中也「餓鬼の...?んなこといったらマフィアじゃあどうなるんだよ。」
太宰「...彼女をマフィアに迎えてから首領は約束を幾つか結んでいてね。そのうち一つが子供を殺さないこと。だから私たち最近はそういったこと無いでしょ?例え犯人だろうとね」
中也「確かに...あっ、見えたぜ。彼処か」
太宰「...鉄臭い。中也、突っ込んで!!」
芥川「太宰さんっ!!!天井は異能力が張り巡らされていて危険でっごほっ!?」
中也「芥川っ!!」
芥川「大丈夫ですっ...!!っ中也さん!!正面に僕が抉じ開けた入り口があります!!そこから来てください!!」
中也「分かった!!其れまで持ちこたえれるか!?」
芥川「御意...っ!!」
インカムの音声はまた大きな轟音と芥川の息遣いになった。
俺の心臓はどくどくと音をたてる。汚濁と一緒なら使用時間が長いほど命は危険。その上腹に銃弾による負傷。
一気に地面を蹴り倉庫の前に着地すればもわっとした鉄の臭いと凄まじい轟音に芥川の名前を呼ぶ怒声が響いている。
そこに微かな赤子の泣く声が聞こえた。
太宰「中也っ!!」
中也「行くぞっ!!」
太宰を背負ったまま中へ突入すればまさに地獄へ来た様だった。
壁は謎の肉質に覆われ其れがどくどくと心臓の様に波打っている。辺りに張り巡らされた銀色の糸からは血が滴り落ちており、死体がバラバラの状態などで吊し上げられている。時々糸で何かがプツリと切れた音の後にした地面にどちゃっと何かが落っこちる音がしていた。
芥川は羅生門で向かってくる糸を弾き返すも瓦礫が何処かからか鋭く降ってくるのを避けるのに手一杯だ。
その真ん中にいるのが
大きな角を額から二本生やし、白い水干を血に染め上げた美しい彼女だ。座り込み躯を丸め混んでいるそこからは赤子の泣く声がした。
太宰「白っ!!!」
叫んだ声は聞こえているかいないか定かではない。
芥川「中也さんっ!!!糸を押さえ込んでくださいっ!!」
太宰「早くしてっ!!私も糸に触れたら切れるからね!!」
中也「分かってらぁ!!!」
重力を発動させた俺は太宰を触れさせる為、彼奴へと向かって駆け出した。
『心配性な奴は以外と雑だったりする。』太宰「ええ?」→←緊急事態
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文ストやコナン好き(プロフ) - 気になるのが、設定の部分の奴は文字化けじゃないですよね??更新頑張ってください🔥m(_ _)m (2022年2月3日 15時) (レス) id: 218de432c4 (このIDを非表示/違反報告)
おせち - 更新待ってます!頑張ってください。 (2019年5月11日 23時) (レス) id: 1cf454f355 (このIDを非表示/違反報告)
白い雪(プロフ) - イヴ「和」○かき氷さん» そうなんです、、、!勿論その後も書くつもりなので楽しみにしててください!織田作が死んじゃうのはやっぱり悲しいですけど、それで太宰さんの人生を変えた一生の人になるのは美しいですよ、、、(*´-`) (2018年11月20日 2時) (レス) id: fcbc0f16b9 (このIDを非表示/違反報告)
白い雪(プロフ) - Black Aliceさん» ありがとうございます!これからまたコツコツ投稿しようと思います! (2018年11月20日 2時) (レス) id: fcbc0f16b9 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ「和」○かき氷(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!これネタが尽きても太宰さんがポートマフィア抜けるようにしたらめっちゃ長くなりますね^^;太宰さんが抜けた後の展開を自分なりに想像してみたりしてます笑もし良ければそちらの方も書いて貰えませんかね……?(織田作が死ぬのは嫌だけど) (2018年11月17日 22時) (レス) id: 261bc1b2af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白い玉 | 作成日時:2018年5月4日 9時