『あのもじゃ頭絶対死なすッ!!!!』 ページ17
朝食を食べ終わって、
髪を簪でとめる。
シャツの上から外套を着る。
中也「じゃあ、手前は幹部室に行け。太宰が待ってんだろ。」
朝の事を思いだし、脳内で拒絶反応が起こっていた。
『最悪だ.....。』
中也「おっ、手前もそう思うか?」
『だって...まあ。ええ。』
中也「...何したんだよ彼奴。」
まあそれは置いといて...
『さっきの訓練...その、傷つけてないか?』
私はどうやら本能的に異能力とやらを発動してしまったらしい。気がついたら倒れていたので、貧血だと悟った。
中也「手前...覚えてねぇのかよ。まあ傷はねぇよ。だいぶ痛かったけどな。」
『...すまない。今度から興奮しすぎないように気をつける。』
中也「まあ...無理しすぎて死なねぇようにな。」
頭をくしゃっと撫でられる。
なんだろう。少し胸が温かい。
『じゃあ...行ってくる。』
そういって部屋を出る。
そして幹部室のドアを開けると...
太宰「やあ、白ちゃん。機嫌はどうかな?」
『朝からお前のせいで最悪だ。』
明らかに待ち構えてただろう黒い笑みのそいつが立っていた。少年は消えているがまあ気にしないでいこう。←
太宰「上司に対してその口の聞き方はどうなんだい。」
『朝から破廉恥な発言と行為をしてくる男に敬意の欠片も払う気は無い。』
太宰「...相も変わらず辛辣だなぁ...。」
『黙れ包帯もじゃ頭。』
太宰「包帯もじゃ頭ッ!?」
そんな太宰を無視しつつ、近くにあった椅子に座る。
『で、用って何だ。』
太宰「ああ...実は私は任務があってね?だからこの書類を君にやって欲しいんだ。」
真逆と思い、頸をそっちに向けると、明らかに貯めたであろう量が。
『私に?』
太宰「うん」
『この量を?』
太宰「うん」
『やれと?』
太宰「うん」
『......。』
あっ、駄目だ。まだ異能力おさまりきってない。
目尻と頬に再び紅が浮かび上がる。
バゴォォォォォン
っと思いっきり壁に拳を叩きつけたら、
壁がミシミシと音を立てて抉られる。
シューシューと摩擦による熱をあげた。
『...ついやってしまったなぁ』
太宰「....!!?」
じろり、とそっちを睨めばびっくりした顔をする太宰。
溜め息をつきながら、私は自分の腕を
噛んだ。血が出るほど強く。
そして出てきた血を舐めれば、少しずつ異能力が収まっていく。
『次は無いぞ。さっさと仕事をしてこい太宰。』
すると、太宰が近づいたかと思えば、噛んだ片腕を強く掴んだ。
太宰「そんな方法じゃなくたって、私なら君の異能力を解けるよ。」
そういって包帯を私の腕に巻いて出ていった。
『...何なんだ、彼奴。』
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白い雪(プロフ) - 歩くん(声優の)の弟子になりてぇさん» 中也は母性的な皆のオカンです(( (2018年5月14日 22時) (レス) id: b06dc51979 (このIDを非表示/違反報告)
歩くん(声優の)の弟子になりてぇ - 中原様!いや!お母様! (2018年4月29日 12時) (レス) id: 03a9e9d04f (このIDを非表示/違反報告)
白い玉(プロフ) - 今私も思いました← ちなみにボイスだけのですが、ポートマフィアが温泉に行ったときは、芥川に対して存分にオカンっぷりを発揮していますよ!笑 (2018年1月28日 14時) (レス) id: b06dc51979 (このIDを非表示/違反報告)
狂夜 - 中也はオカンですね← (2018年1月28日 12時) (レス) id: f9f696dea3 (このIDを非表示/違反報告)
白い玉(プロフ) - 漆黒夜叉さん» ありがとうございます!!マフィアだと女子っぽいキャラは生き残れなさそうだなーと思った結果です(笑)すると花瓶を躊躇なく投げるキャラに← 更新頑張ります! (2018年1月25日 0時) (レス) id: b06dc51979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白い玉 | 作成日時:2018年1月16日 13時