1話:背中の痛み ページ2
モブside
モブ「え…最近背中が痛い…？」
霊幻「あぁ…なーんかここのところ背中が痛くてな…」
突然師匠が僕に相談してきた。
どうやら二日前程から背中が痛いらしい。
でも特に霊が居るわけではなく、
ただ背中を痛めてる師匠にしか見えない。
モブ「悪霊の仕業では無いですし…
ちゃんと病院行きましたか？」
霊幻「あぁ、病院には行ったんだが
医師は何もなってないって言うんだよ」
モブ「そうなんですか…」
「いてて」と呟きながら
師匠は椅子に腰をかけた。
…何か、おじいさんみたいだ…
僕がくすりと笑うと師匠は
霊幻「あっ、今お前『おじいさんみたい…』って思っただろ！」
と怒り気味で僕にまた話しかけてきた。
何で分かったんだろう…
エクボ「ん？お前ら何やってんだ？」
エクボが壁からスルッと出てきた。
モブ「あぁエクボ聞いてよ、
師匠が背中が痛いらしくて…
でも何もなってないんだけど、
エクボは何か見える？」
僕の質問にエクボは「うわぁ…」と
言いたげな顔をした。
霊幻「え、何だよ」
そんな顔をしたエクボに
師匠が微妙に焦る。
モブ「どうかしたの？エクボ」
エクボ「これはやばいな…
霊幻お前、未来で背中を
刀で斬られるぞ」
モブ「え？」
エクボは真剣な顔をして
師匠に告げる。
霊幻「は？刀ぁ？いやいや嘘だろエクボ、
何で俺が背中を刀で斬られるんだよ」
エクボ「原因は分からないけど
お前は未来で背中を斬られる」
霊幻「し、真剣な顔で言うなよ…」
師匠が本気で焦り出した。
多分エクボは未来予知をしたんだと思う。
だとしたら師匠が背中を斬られるのは
本当だ、僕が守らないと…
エクボ「まあまだまだ先だから
用心してたら斬られる
心配はねぇと思うぜ」
霊幻「そ、そういうもんなのか…」
モブ「でもその時が来たら
僕が師匠を守りますね」
師匠は能力無いし…
僕が守るしかないよな。
霊幻「お、おう？ありがとうな、モブ」
少し照れる師匠。
今はまだほのぼのとした空間だけど…
僕にも未来ではとんでもない
事が起こる気がする…
用心しとかなきゃな…
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作者名：あらた | 作成日時：2016年10月10日 12時
