1.四月、別れ ページ1
「またな！A」
『うん、またね！』
駅のホーム
薄桃色の髪が風にあおられて揺れる
小学生の頃
母の形見をクラスの男子に盗られて泣いているところ
悠仁は颯爽とそれを奪い返し
あの太陽のような笑顔で
「大事なもんなんだろ？」って
助けてくれた
その時から私は悠仁が好きだ
それから気持ちは積もるばかりで
高校一年生になった今まで
結局好きの一言も言えないまま
私は今日、東京に発つ
「まあ、すぐ会える距離じゃねえけどさ
会おうと思えば会えるし
お盆とか正月は帰ってくんだろ？」
『うん』
「俺らは変わらず友達だし！
だからそんな顔すんなって」
『…うん』
私の気持ちを知りもしない彼は
平気で私を友達だと言うけれど
友達なんて思ったことはない
私は、あの時からずっと
悠仁が大好きで
悠仁だけを想って生きてきた
悠仁は仙台の高校
私は東京の高専
悠仁、モテるだろうな…
普通に学校行って
部活とかして
可愛い彼女とかできて…
(だめだ、泣いちゃう)
涙をこぼさまいと堪えながら
俯いて震える声を抑える
『たまには連絡してね。』
「おう！Aもな！」
『私、向こうで頑張るから。
すごくすごくいーーーっぱい頑張るから！
悠仁も頑張ってね』
「まかせとけって」
悠仁に呪術高専のことは
あまり詳しく話してない
宗教系の高校としか、伝えてない
『じゃあ、…行くね』
結局涙を堪えるのに必死で
目を合わせることができないまま
悠仁に背を向け、列車に乗ろうとした時
「無理はすんなよ」
『……っ』
大好きな声で優しい言葉が私に届く
『うん…っ』
もう涙声を抑えられないまま
ひたすら頷いた
私の大好きな人
大切な人
広い背中が好きだった
真っ直ぐな瞳が好きだった
綺麗な横顔が好きだった
いつでも私を守ってくれてたその手が好きだった
でも今度は、私が悠仁を守る番
大切な人を守れるほど強くなりたい
(悠仁、大好きだよ)
想いは胸にしまったまま
足を進める
駅のホームで
悠仁がいつまでも大きく手を振るから
私も完全に見えなくなるまで
ずっとずっと、手を振った
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塩つぶて(プロフ) - きなこさん» 続き大変お待たせしましたーー！！待っていてくださってありがとうございます(/ _ ; )動画も見てくれたんですね〜〜！とっっても嬉しいですありがとうございます！がんばりますね！！(*´ー｀*) (2021年3月30日 3時) (
レス) id: 525082b9af (このIDを非表示/違反報告)
塩つぶて(プロフ) - みずりあさん» わあ〜〜ありがとうございます！！！嬉しいですー(/ _ ; )がんばります！ (2021年3月30日 3時) (レス) id: 525082b9af (このIDを非表示/違反報告)
塩つぶて(プロフ) - 焼きりんごさん» 続き大変お待たせしました〜（ ; ; ） (2021年3月30日 3時) (レス) id: 525082b9af (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - お話の続き待ってました！動画、とっても可愛くて素敵でした…小説も絵も大好きです！応援してます！ (2021年3月29日 18時) (レス) id: 7858502b5f (このIDを非表示/違反報告)
みずりあ - 夢小説書く人の中で、絵が激的に上手い人は初めて見ました。話の構成も上手いです。頑張ってください (2021年2月14日 5時) (レス) id: 67ed7150a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩つぶて | 作成日時：2020年12月21日 1時
