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91話 ページ46

『……ど、どうしよう……』

私は卓袱台(ちゃぶだい)の前で一人、正座をして固まっていた。
太宰さんに甘えるという計画を半強制的に立てられたものの、如何やって円滑に進めよう……
と云うか、そもそも私にそんな事を円滑に進める技量が有るだろうか……

ーカチッ……カチッ……

静かな部屋の中、時計の秒針だけが静かに聞こえる。
……と

「只今〜」

太宰さんの間延びした声が聞こえて来た。
ま……拙い……

「……Aちゃん……?」

部屋に入って来た太宰さんとバチリと視線が合う。
如何したんだい?とでも云いたげな顔だ。
未だ何もしてないと云うのに、自然と顔に熱が集まる。

「……ふふっ……今更緊張かい?
……其れより、Aちゃんに贈呈品(プレゼント)を買ってきたのだよ」

云い乍小さな袋を取り出した。
桃色の可愛い袋だ。
其れを手渡され戸惑っていると、開けて御覧、と目で促される。
そっと袋を開くと……

『……っ……此れ……』

其れは耳飾り(イヤリング)だった。
真珠の付いた、可愛らしい……

「付けてみ給え」

優しい太宰さんの表情。
胸の辺りがトットッと忙しない音を立てだす。
今しかないと、其の音が私に告げる。

……今しか……ない……

『……だ……太宰さんっ……』

自分の服の裾をぎゅっと握り締める。
顔を上げられず、太宰さんの表情を見る事ができない。

『そ……その……
…………付けて……欲しい……です……』

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 太宰治 , 咲姫   
作品ジャンル:アニメ
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咲姫(プロフ) - 紅夏さん» わああああ!楽しんでもらえてめちゃくちゃ嬉しいです(><)ありがとうございます!!これからも頑張ります!! (2018年5月5日 9時) (レス) id: 53214a536b (このIDを非表示/違反報告)
紅夏 - 太宰さんんんんん!面白かったです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2018年5月4日 21時) (レス) id: 1b04687fdb (このIDを非表示/違反報告)
咲姫(プロフ) - ジュリさん» ふぁあああありがとうございます!期待に応えられるよう、更新めっっっっっっっっっっっっっっちゃ頑張ります! (2017年11月25日 11時) (レス) id: 88671b77e8 (このIDを非表示/違反報告)
ジュリ - グバッ・・・ウヒョーーーー!!最高でしたよ!(≧∀≦)/更新めっっっっっっっっっっっっっちゃ楽しみにしてます!双黒かっこいい! (2017年11月25日 10時) (レス) id: 84c51744c8 (このIDを非表示/違反報告)
咲姫(プロフ) - 三毛猫さん» 語彙力……ですか……!?自分では語彙力ないと思っているので、そう言ってもらえるとすっごく嬉しいです!ありがとうございます! (2017年11月13日 6時) (レス) id: 88671b77e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲姫 | 作成日時:2017年4月10日 22時

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