49話 ページ4
津河「………………厭ですよ……
………と云いたい所ですが、良いですよ。返します。
此処に辿り着くまでに、銃を持った沢山の構成員が居た筈です。
其処を突破して来た人間に、私単体で敵う気がしませんからねぇ。
最初から勝敗が見えている争いはしない主義なので。」
意外とあっさりしていて、少し拍子抜けして仕舞った。
津河さんは、私を見て云った。
津河「さあ、行って良いですよ。
唯………」
そう云うと津河さんは、私の耳に顔を近付けた。
同時に、太宰さんと中也さんが構える。
そんな2人に気付いて、津河さんは2人に向かって笑い乍、「手は出しませんよ」と云った。
其れからもう1度、耳に顔を近付け、小声で云った。
津河「貴女に射った彼の薬。
下手な事をすると、何かしらの薬品を使って、彼の薬と化学反応を起こさせますよ。
貴女の身体の中で……」
『っ!?』
津河さんは私から離れた。
津河「さあ、行ってください?」
私は津河さんを一瞥すると、太宰さん達の方へ歩いて行った。
-------❁ ❁ ❁--------------❁ ❁ ❁-------
−帰り道−
『あの………太宰さん?』
太宰「……………」
無視!?
さっきからずっと沈黙。
中也さんとは、津河さんの居た建物を出た所で別れて仕舞った。
正直、気まずい。
『だ、太宰さん!』
勇気を出してもう1度呼んでみた。
矢張り、返事は無い。
相当怒ってるな………
『あの………有難う御座いました。
其れから………』
太宰「Aちゃん。」
『ふあい!?』
急に名前を呼ばれて、変な声が出て仕舞った。
こんな時に私は何をやっているんだ!?
でも、太宰さんはそんな事は全く気にしてはいない様だった。
寧ろ、気付いてすらいなさそうだった。
太宰「………ごめん。」
『!!』
な、何で太宰さんが謝るの……?
太宰「Aちゃんの傍を離れないと約束したのに……
私は君を置いて………」
太宰さんの声が、どんどん小さくなって行く。
そんな太宰さんを見兼ねて、私は口を開いた。
-------❁ ❁ ❁--------------❁ ❁ ❁-------
文字数が………
変なところで切っちゃってすみません!
90人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
咲姫(プロフ) - 紅夏さん» わああああ!楽しんでもらえてめちゃくちゃ嬉しいです(><)ありがとうございます!!これからも頑張ります!! (2018年5月5日 9時) (レス) id: 53214a536b (このIDを非表示/違反報告)
紅夏 - 太宰さんんんんん!面白かったです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2018年5月4日 21時) (レス) id: 1b04687fdb (このIDを非表示/違反報告)
咲姫(プロフ) - ジュリさん» ふぁあああありがとうございます!期待に応えられるよう、更新めっっっっっっっっっっっっっっちゃ頑張ります! (2017年11月25日 11時) (レス) id: 88671b77e8 (このIDを非表示/違反報告)
ジュリ - グバッ・・・ウヒョーーーー!!最高でしたよ!(≧∀≦)/更新めっっっっっっっっっっっっっちゃ楽しみにしてます!双黒かっこいい! (2017年11月25日 10時) (レス) id: 84c51744c8 (このIDを非表示/違反報告)
咲姫(プロフ) - 三毛猫さん» 語彙力……ですか……!?自分では語彙力ないと思っているので、そう言ってもらえるとすっごく嬉しいです!ありがとうございます! (2017年11月13日 6時) (レス) id: 88671b77e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:咲姫 | 作成日時:2017年4月10日 22時