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75話 ページ30

『太宰さん、駄菓子屋の方と知り合いだったんですね?』

帰り道、私は太宰さんに問い掛けた。
太宰さんが駄菓子屋のおばちゃんと知り合いとは意外だった。

太宰「うん。
前に敦君が乱歩さんに駄菓子の御遣いを頼まれてね。
其の時に私も付添いで行ったのだよ。
敦君が余りにもあたふたしていた物だから……」

太宰さんは其の時の事を思い出したらしく、クスリと笑った。
私もそんな敦君を想像して、思わず笑顔になった。
ふと空を見上げると、厚い雲が掛かっていた。

と、其の時、頬に冷たい物が当たった。
雨よりも冷たく、霰より柔らかい其れは、当たった直後に溶けて水になった。

『………雪』

太宰「ん?」

ぽつりと呟いた言葉に、太宰さんが聞き返した。

『……雪……降ってきましたね……』

正直、雪に良い思い出は無かった。
未だ私が前の世界に居た頃……

-------❁ ❁ ❁--------------❁ ❁ ❁-------

-回想-

真冬の夜

玄関の前

裸足の少女


少女は泣いていた

寒いって

怖いって


家の中から

お母さんの笑い声が聞こえる

豪快で 端内声


煩い


煩い 煩い 煩い煩い



雪が降っていた

雪は 私の足に降り積る

傷だらけの足に


私の泪は枯れていた

枯れた泪が訴える


痛いって




救けて って

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 太宰治 , 咲姫   
作品ジャンル:アニメ
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咲姫(プロフ) - 紅夏さん» わああああ!楽しんでもらえてめちゃくちゃ嬉しいです(><)ありがとうございます!!これからも頑張ります!! (2018年5月5日 9時) (レス) id: 53214a536b (このIDを非表示/違反報告)
紅夏 - 太宰さんんんんん!面白かったです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2018年5月4日 21時) (レス) id: 1b04687fdb (このIDを非表示/違反報告)
咲姫(プロフ) - ジュリさん» ふぁあああありがとうございます!期待に応えられるよう、更新めっっっっっっっっっっっっっっちゃ頑張ります! (2017年11月25日 11時) (レス) id: 88671b77e8 (このIDを非表示/違反報告)
ジュリ - グバッ・・・ウヒョーーーー!!最高でしたよ!(≧∀≦)/更新めっっっっっっっっっっっっっちゃ楽しみにしてます!双黒かっこいい! (2017年11月25日 10時) (レス) id: 84c51744c8 (このIDを非表示/違反報告)
咲姫(プロフ) - 三毛猫さん» 語彙力……ですか……!?自分では語彙力ないと思っているので、そう言ってもらえるとすっごく嬉しいです!ありがとうございます! (2017年11月13日 6時) (レス) id: 88671b77e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲姫 | 作成日時:2017年4月10日 22時

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