【す.と.ぷ.り】家政婦始めたら、問題児しかいませんでした ３！

　　　　＊ ページ21

さ「俺拭くから。」


『わかったー。』


７人分の皿は多いな笑


今までお母さんと二人きりだったから、皿も少なかったけど。


『懐かしいなぁ』


さ「何が？」


『あぁ！なんでもない！』


つい言葉に出てしまう…この癖なくしたい…。


さ「えー、気になる。」


『いや、なんでもないからっ』


さとみの言葉を無視して、皿を洗う。


さ「昔のこと？」


『っ！』


本当にこの人察し能力が良すぎる笑


『いやぁ、お母さんと暮らしてた時のこと思い出しちゃって。』


さ「・・・。」


『あの時はさ、二人だけだったから私が頑張らないとって必死だったんだけどさ。』


さ「うん」


『今はみんなと楽しく暮らせてよかったなって思ってる。』


昔は家の手伝いで必死だったから、ゲームとかやれなかったし、


そもそも持ってなかったし。


『ありがとう』


「ドサッ」


突然横から何かが覆いかぶさってきた。


『さ、さと！？』


さ「家政婦がAで良かった。」


ギュッと抱きしめられて、皿を落としそうになる。


さ「おっと、あぶな！」


『あ…、ごめん。』


さ「別に大丈夫。」


いや、平然と話さないでほしいんだけど。


さすがにこの格好でドキドキしないやつおる？


最近、ドキドキすることが多いんだよな…。


『さとみ…。』


さ「何？」


『私さ、この生活から離れたくないんだ。でも、この前お母さんにね？』


さ「うん」


『あと２ヶ月程でもう一緒に暮らせるって、きちゃって。』


自然に涙がこぼれてきた。


『お母さんとまた暮らしたいとは思う。でも、みんなとも離れたくない。』


さ「そっか…。」


優しく背中をさすってくれる。


『ごめんね、泣いちゃって…。』


さ「いいよ、大丈夫。」


なんでこいつ優しい時は優しいんだ。


本当にずるすぎる。


『さ、さとちゃん…。』

××××××××

さとみside


何、いつもより可愛い気がするのは俺だけ？←


さとちゃん呼びは本当に罪だからな笑


さ「俺は君のこと、好きだよ」


『っ…』


さ「なーんてね」


『…はっ！？バｋ』


な「さとみくんたちー！皿洗い終わったー？って…。」


さ「『あ…。』」


やばい、この状況見られるはやばい…。


な「あーっ！ご、ごめんね！？し、失礼しましたー！」


さ「『・・・。』」


ふとAの顔を見る。


Aはきょとんとした顔でこっちを見ていた。


さ「あはは、その顔無理ｗｗ」


『はぁ！？え、なんで！？』

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