【ワートリ】皆が大暴走してます（仮）

赤城仁花 19 ページ41

縛られ、椅子に拘束されている。口はタオルで封じられ自分の護身用武器や血桜を含めトリガーは全て没収された。

「あいつはどこだ！？」

「さあ、どこか散歩にでも行ってるんじゃないか？」

20人位だろうか、私をチラチラ気にしつつイライラしているのは。こういうのは駄目だ。騙されてイカサマに引っかかり易い。

「というよりこのガキが本当に血桜所持者なのか・・？」

「血桜を発動する事が出来るのは所持者しか居ない。間違いないだろう。」

私に視線が集まる・・・何か仕掛けてやろうか
そんな気分になった。すると1人がこちらに来て
私の顔を覗き込む。

「良いか？解放して欲しかったら血桜を発動させろ」

私はそいつを睨んだ。残念ながら解放されても
もう遅いのだ。そろそろ血桜を回収に来る事だと思う。


雨の振る音が聞こえた。

大雨だな、そう危機感無く思った。


確かあの時もーーーーーーーーーーーーー




「早くしろこのクズが！！」

「貴方駄目よ、コイツなんかに話し掛ける価値も無いのに！！」

私は親に虐待されていた。親的には私は只のストレス解消道具にしか価値が無いのだろう。
日に日に傷が増えた。辛くはなかったけど。
しかし、ある日を境に私の運命が変わる。

赤いドロドロした液体？殺した？誰が？死んだ寝だ？心だ？人が逃げてる？あの人が？このナイフで？倒れて動かない？息もしてない？

・・・・親が殺されたのである。

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