episode.4-5 ページ42
本当に、私の考えは全くの杞憂だったようだ。
「よう、A!!」
『………なんでサボがここに？』
「おれもここに住むことにしたんだ」
いつも通りの歯抜けの笑顔を向けるサボに気が抜けてしまう。
ルフィの手当てにコルボ山、エースとサボの料理届けにゴミ山へ、最近はそれを繰り返す日々で、今日はまず山賊のアジトに寄ったわけだが、そこには予想外の顔があり。
姉に「最近よく出かける」と指摘されてしまうほどには結構な頻度で通いつめていたわけだが、私が行かなかった日に限って何かが起きたというのだろうか。
全く、私はこんなことばっかりか。
それでも、多少打ち解けた様子であるエース達を見て安心する気持ちの方が大きい。
『………それで、何があったって？』
「ちょっと一悶着あってな、ゴミ山にいられなくなったもんだからこっちに越してきたんだ」
「こいつらショバ提供してやってんのに働きもしねェ!!どうにかしろA!!!」
『それはちょっと………これで勘弁してください』
エース達に持ってきていた大量の料理を差し出せば、何も言わずに受け取り山賊達は食らいつき始める。
前と変わらず気持ちのいい食べっぷり。喜んでもらえるのなら嬉しいことこの上ない。
「おい、あれおれ達のじゃねェのかよ」
『今日は抜き』
「チッ、じゃあ夕食狩りに行く必要があんな。行くぞサボ」
「ああ」
そのまま出て行こうとするエースとサボに、羨ましそうに山賊達の食事を眺めていたルフィが反応し、慌てて付いて行こうとするのが見えた。
『ルフィも行くの？』
「おう！!おれも狩りして肉食うんだ！!」
「ついてこれなくても置いてくけどな」
「ついてくっ!!!」
前にエースは”突き放してもついてくる”と言っていたが、今はそこまで突き放してもいないようだ。
しかし獰猛な獣の多いこのコルボ山で、何度も傷だらけになっているルフィを思い出すと、どうしてもそう簡単に送り出すことはできず。
『待って』
「あ？」
アジトを飛び出し、木々の生い茂る地へもう向かい始めていた三人を呼び止める。
『私も行く』
「「はぁ?!!」」
「ほんとか!?」
大げさなほど驚くエース達とは対象的に、ルフィは嬉しそうに笑った。
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つきよしりん(プロフ) - 心さん» コメントありがとうございます！！クザンいいですよねわかります！！！ご希望とあらばガッツリ絡ませざるを得ませんね……！！どう関わってくるか、心様をワクワクさせられるようにしたいです(今から考える)更新頑張ります！！ (2019年7月28日 3時) (
レス) id: 491910c140 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - もし、作者様が良ければ、クザンと絡んで欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2019年7月27日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
つきよしりん(プロフ) - 龍華さん» Twitterの方で少しお話しさせていただきましたがこちらでも………コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえることこそが何よりの喜びです!!更新頑張りますー!! (2019年7月27日 17時) (レス) id: 297ae59f70 (このIDを非表示/違反報告)
龍華(プロフ) - 久しぶりに面白い小説を読みました！Twitterの方フォローさせてもらいました！桜-sakura-と言う名前です！Twitterでもお話できたらいいなと思っています(笑)更新楽しみに待ってます！ (2019年7月25日 19時) (レス) id: f076919c37 (このIDを非表示/違反報告)
つきよしりん(プロフ) - nanakoneko775さん» コメントありがとうございます！ひっ……い、1番ですか？！そんな、恐れ多すぎて震えが止まらないです……()楽しみにしていただけて本当に光栄です。そのお言葉だけで頑張れます。ありがとうございます！！ (2019年6月27日 16時) (レス) id: 491910c140 (このIDを非表示/違反報告)
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