episode.4-4 ページ41
気になることがあるなら、早く解決するに越したことはないだろう。
「お前は確か………」
『お久しぶりですダダンさん。一年前はお世話になりました』
エース達に会いにコルボ山をよく通りはするけれど、ダダンさん達に会ったのは初めのお礼をしにきたその一回だけ。
薄っすら覚えていた道を辿ってそのアジトを訪ねてくると、そこにお目当ての人物はおらず。
「あん時エースが連れてきたガキか。今更なんの用だってんだ？」
『ここにルフィがいる、って聞いたんですけど』
「ああ？知らねェよあんなクソガキ!!」
ルフィの名前を出した途端に顔を思いっきりしかめられてしまう。
………一体、何をしでかしたのだろうか。
「ルフィならもう三日は帰ってニーぞ」
『………え？』
「ドグラ!!余計なこと言うんじゃねェ!!」
ルフィが、帰ってない？
この山には危険な動物もかなりいるのに？
思い当たる節は一つ。エースの言葉。
”突き放しても突き放してもしつこくついて来やがる”
「あいつの知り合いだかなんだか知らねェが、責められる義理ァねぇぞ!!あいつが勝手に出かけて勝手にいなくなったんだからな」
「お、お頭、こんな嬢ちゃんにそんな言い方………」
『………いえ、大丈夫です』
活動場所は違えどこれでも同じ賊であった身。彼女の理屈がわからないでもない。
それに、ルフィはこんな所でくたばるような男ではない。取り乱す必要はないのだ。
いつまでも、守る対象じゃない。
少なくとも”今”は、私がいなくても成り立つ世界にある、はずなのだから。
とはいえ気になるものは気になるもので、そう長くは使えないとわかっているが少し”覇気”を使って探りかけたが、すぐにやめた。
「あ、れ………なんでAが、ここにいるんだ………？」
幼き彼が満身創痍でふらふらとこちらに歩いてくるのを見てまで放っておけるほど、私も鬼じゃない。
倒れかけるルフィの体を支え、色々言いたいことを抑えて、言葉を発する。
『………どうしたのルフィ、傷だらけじゃない』
「うるせェ………はらへったァ………」
何よりもまず空腹を主張するのがあまりにも彼らしく、思わず笑みが溢れた。
その時、足元に何かが投げつけられる。
それが簡単な医療セットだと気付き、また口角が上がった。
やはり、この人達は他とは少し違う。
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つきよしりん(プロフ) - 心さん» コメントありがとうございます！！クザンいいですよねわかります！！！ご希望とあらばガッツリ絡ませざるを得ませんね……！！どう関わってくるか、心様をワクワクさせられるようにしたいです(今から考える)更新頑張ります！！ (2019年7月28日 3時) (
レス) id: 491910c140 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - もし、作者様が良ければ、クザンと絡んで欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2019年7月27日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
つきよしりん(プロフ) - 龍華さん» Twitterの方で少しお話しさせていただきましたがこちらでも………コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえることこそが何よりの喜びです!!更新頑張りますー!! (2019年7月27日 17時) (レス) id: 297ae59f70 (このIDを非表示/違反報告)
龍華(プロフ) - 久しぶりに面白い小説を読みました！Twitterの方フォローさせてもらいました！桜-sakura-と言う名前です！Twitterでもお話できたらいいなと思っています(笑)更新楽しみに待ってます！ (2019年7月25日 19時) (レス) id: f076919c37 (このIDを非表示/違反報告)
つきよしりん(プロフ) - nanakoneko775さん» コメントありがとうございます！ひっ……い、1番ですか？！そんな、恐れ多すぎて震えが止まらないです……()楽しみにしていただけて本当に光栄です。そのお言葉だけで頑張れます。ありがとうございます！！ (2019年6月27日 16時) (レス) id: 491910c140 (このIDを非表示/違反報告)
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