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冷静な男 ページ23

真田とその忍が何故こんな 所に居るのか、とりあえず あいつらからは逃れられたから別の場所 に移動しなければ

男)「さすがに・・・ハァ、居ない か・・」

ガサッ

男)「こ、今度は何だっ!!」

すぐ近くの深い茂みから影がゆっ くりと現れた。

石)「・・・」

男)「お、お前はっ・・!何故だっ!どうしてここに居るっ!!」

三成は真っ直ぐな目で男を見ている。

男は目をそらす事が出来なかった。

逸らせば刹那のごとく己の命が失われそうだったからだ

石)「そいつをこちらへよこせ!」

ついに痺れを切らしたのか、怒りに満ちた声色で男に怒鳴り付けた。

男)「な、なんだよ!あんたにはこいつが必用な理由はないだろうっ!」

Aと三成の関係を知らない者だったら当然そう考えるだろう。
たかだか一人の人間に対してそんなに執着する人ではないと言われているのだから。

石)「そいつは私のものだ、それ以外にどの様な理由が必用だというのだ」

この一言で男は悟った。

二人は恋仲である。

故にここまでの感情が表れている

この先自分は殺されるだろう、まともに戦って勝てる様な相手ではないと。

先程までの焦りはもう無くなり、死ぬ事をあっさりと認めたのだ。

それと同時に、ただでは死なない、道連れをしてやろうと考え始めた。

男)「ふっふっふははは・・・」

男はもう何も怖くなくなった。
今まで怯えていた自分が嘘の様だと、
天に向かい勝ち誇ったかの様に笑った。

石)「何がおかしい、ついに頭が使い物にならなくなったのか?」

男の様子の変化に違和感を感じるも、Aを取り戻したいとの一心であったため、男が何を考えているのかなどどうでもよかったのだ。

男)「さあ殺せ、どちらにせよそのつもりだったのだろう?」

男は足元にAを置き、両腕を組んだ。

石)「珍しいやつだな、普通なら許しを乞い願う輩が多い」

男の堂々とした態度に多少は驚くものの、Aの顔をみてから刀をゆっくりと振り上げる。

石)「あの世で後悔するんだな・・・・」

ゆっくりと刀をかかげ、逆光に刀の先が輝いた

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設定タグ:戦国BASARA , 石田三成 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:おもち | 作成日時:2014年4月12日 20時

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