☆１４０話☆ ページ27
天月side
母さんね、体の弱い人でさ、あまり長時間外にもいれないような人だから仕事も出来なくて、いつも僕や父さんに『ごめんね』って繰り返してたんだ
別に僕も父さんも何も文句はなかったんだよ？父さんに至っては体弱いのを分かっていて結婚してるんだからさ
ただね、あるとき父さんが海外に転勤することになってさ。そのときの僕は中２だったんだよね
僕は音楽好きだからさ、虹音行きたくて残るって言ったんだけど、母さんをどうするかってなってさ。飛行機に長時間乗るのはしんどいだろうし、父さんも苦しませる位ならって言ってくれたしで、父さんだけが単身赴任することになったんだけど
……それから、そのときの僕にとって地獄のような日々が始まったんだ
学校に行ってる間は大丈夫なんだけど、家に帰ったら自分のことだけしていればよかったのが、急に家のことやったり母さんのサポートとかまでしないといけないようになっちゃってさ
僕なんだかんだで負けず嫌いだし、学年で１位獲り続けたし、成績も学年トップを獲り続けたんだ
…それは、自分の為でもあったし、母さんの為でもあったんだ
だから必死になって頑張ってきたのに、あるとき体調を崩してテストであまり良い点数じゃなかったときがあったんだよ。それでも１位だったけどね
そのテスト見て母さん、何て言ったと思う？
『何なのこの点数、これでいいと思っているの？もっと努力しなさい、頑張りなさい。これは貴方の為に言ってるのよ』ってさ
………まあ、当然かもしれないけど、全て壊されたような気分になったよ
その人の為に死に物狂いで努力して、頑張ってきたのに、努力を認めてもらえなくて、頑張りを褒めてもらえなくて……その日から僕は、誰かの為に努力したり、頑張ることを辞めたんだ
真面目でおとなしい天野月翔を捨てて、不真面目でクラスの中心に常にいる天野月翔になったんだ
髪だって真っ黒だったのに茶色に染めてさ、イヤリングでさえ着けるのを拒んでたのにピアス開けてさ。捨てるというより崩壊した、の方が正しいんじゃないかなってくらいに人が変わっちゃったんだよ
それから母さんと不仲になっちゃってね、歌い手になって虹音の推薦もらって通えるようになったときも揉めたりしたくらいだからね
そして高３の夏休み、司さんと出会ったんだ
担当だった家庭教師の先生が熱中症で倒れたのがきっかけでね
まあ最初は当然毛嫌いしてたんだけどね、今じゃ考えられないけど
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月夜(プロフ) - いちか(Tomotomo)さん» そんな…面白いんだなんて最高に嬉しい褒め言葉ですよ…(´∩ω∩`*)これからもリピートしちゃう程面白いと思っていただける作品を書いていきたいです(＾ω＾) (2017年3月28日 3時) (
レス) id: 908af49495 (このIDを非表示/違反報告)
いちか(Tomotomo)(プロフ) - 月夜さん» 月夜さんの作品は面白いのでリピートして読めちゃいますもんw (((´∀｀*)あは (2017年3月27日 20時) (レス) id: 58bf074e1a (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - いちか(Tomotomo)さん» ありがとうございます！そう言っていただけて凄く嬉しいです！確かにハマったものは最後まで読みたいですよねwそんな作品と思っていただけて嬉しいです！ (2017年3月25日 20時) (レス) id: 908af49495 (このIDを非表示/違反報告)
いちか(Tomotomo)(プロフ) - 月夜さん» 更新まってますね！！.｡ﾟ+.(*''*)ﾟ+.ﾟ 飽きないので大丈夫です！！ww ハマると最後まで読み続けたいですからww (2017年3月25日 17時) (レス) id: 58bf074e1a (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - いちか(Tomotomo)さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると作者もやったー！！ってなりますw ありがとうございます！無事合格出来ました！ 皆さんに飽きられないようなペースで更新していきたいです(＾ω＾) (2017年3月24日 18時) (レス) id: 908af49495 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月夜 | 作成日時：2016年1月29日 20時
