【ツキウタ】信じたモノを守り抜け【文スト】

25話・進んで行こう ページ43

「…と言うわけで、「Puroseraru」の六人目です」

「…マジか」

「…いっくん、ポート・マフィアにまで交友関係を…！」

「宜しくね涙、ツキノ探偵社へよーこそ？」

皆さんこんにちは、凩Aです。ボクがツキノ探偵社に入って一週間、新しい子が入って来ました。
『曲』の異能力者、水無月涙くん。元ポート・マフィアの暗殺員。どうやら、郁くん…いややっぱり神無月さんとは少し仲が良いようだ。…とはいえ、まだ遠めに距離を保ってる感じはあるが。
というか！『水無月』来ちゃったよ！！旧暦十二ヶ月全部揃っちゃったよ！！！ボクが居づらくなって行くよもう！！！

「…にしても、ポート・マフィアか。こっちの味方になったとなると、何時命を狙われても可笑しくない。…海、頼めるか？」

「おう。元々そのつもりだったから、勿論な」

「はい、いっくん笑って〜？」

「え、あ、はいっ！」

静かに佇んでいた始さんが声を出し、海さんの方を見る。海さんは快諾。一体何を頼むというのか…。
そして隼さんが郁に話をふり、彼はニコッと笑ってみせる。あー…、これは癒しだ…。

「…チャージかーんりょーう。…『海の異能力を使用可能に』ね」

「隼、また禁止にしてたの？」

「いやぁ、僕だって暴れたいんだもん♪」

「不穏だ！！不穏でしかない！隼が暴れるとか不穏でしかない！！」

…隼社長、暫くの間貴方の出動を許可しないように始さんや海さんと話し合いますよ。
まぁそんなこんなで。ツキノ探偵社に新たな仲間、水無月涙くんの加入です。

「まぁそんな事は今度にして。…ヘッドフォンは回収だよ、涙？」

そう言った隼社長は、スッ…と涙の首にかかっていたヘッドフォンを取った。
…涙くんは、何も言わずに、自分たちに目を背けたままだった。

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