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「そろそろ、森は大変なことになっている頃だろうか・・・」
きっと今頃、“オリブの町”は大混乱だろう。
これも仕方ないのだ。
──・・・そんなことよりも。
これからの旅に必要なものを買い揃えなければ。
武器や薬に食べ物。それに稼ぎついでに情報集め。やることは沢山だ。
「さて、ここから1番近い街は“ウィル街”だけれど、最近治安悪いって聞くし・・・」
「グエッ」
「? ・・・気のせいか」
なにか聞こえた気がしたけれどボクは気のせいだと自己完結させ先へと
「まてまて! 少年、それはひどいぞ!!」
「え?」
「え? じゃないだろう!私を踏んずけておいてそれは・・・(ぎゅるるる)はぅ〜〜お腹減ったのです・・・」
大きな音を鳴らせたかと思うとへなへなと座り込むやつれた顔の女。腹の虫から察するにお腹が減っているのだろう。
「生憎ボクも食べ物持ってないからね。なんにも上げれないよ・・・ってことで他の人が通るのを待ってるといいんじゃないかな?」
「まっ、待ってください〜。せ、せめてお水を・・・。そ、そうです! 少年の望むものを提供します〜ので!なにか恵んでくださいぃ・・・これでも私偉いのですよ〜!」
「アンタそれ自分で言うの?」
「うぐっ」
自分で自分が偉い立場だって公言するって相当だよね。
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作者名:月夜ノ雫 | 作成日時:2018年12月3日 21時