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序章 ページ1

轟々と燃え盛る炎の中、ボクらは安堵していた。
全てが終わったことに。

世界は崩れてく。
キミとボクの世界が音を立てて徐々に崩壊していく。


「君は・・・・・・本当に良かったのか?」

「うん。キミといれるんだ。なにも、後悔はしてないよ」


なら良かった、と含みある言い方をされた。
彼女はこの結末を望んでいなかったのだろうか。もっと他の───。
そこまで考えて、やめた。


「ああ、世界は私を見捨てたのだろうか・・・」

「見捨ててなんかないよ・・・ちょっとボクらを見失っただけだよ。大丈夫。ボクらは間違ってなんかなかったよ」

「キミは・・・なんて酷い奴なんだ」


彼女は後悔をしている。
これも、彼女が望んだ(・・・・・・)結末じゃなかった。

熱さで感覚なんてもうなくなってしまっているけれど、なんとなく、死んでしまったであろう彼女の方を見た。


「またキミは涙を流すんだね・・・」


また来世、君を見つけるよ。
今度こそ、幸せになれますように・・・。

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作者名:月夜ノ雫 | 作成日時:2018年12月3日 21時

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