橙と私

#16 ページ16

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ご飯を食べたあとは


少し雑談をして






再び撮影がはじまる。







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『まだ、いてもいいの？』







だいぶ肩の力も抜けて


いくとくんとも話せるようになってきた。








ニ「あ、いいっすよ！」








朝と同じようにてつやくんたちの撮影を眺めたり







いくとくんと一緒に撮影の準備のお手伝いをしたりした。









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てつやくんのこと




クラブで出会ったし


めちゃくちゃお金持ちだし


女の子にすぐ手を出すらしいし




正直、みんなの話を聞けば聞くほどナメちゃってたけど









やっぱり、なんか、かっこいい。









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『もうおわったの？』






ふぅ〜、とひと息つくてつやくんに聞くと







「ん〜？いや、次の動画俺出ないから、」







休憩か、




・・と思いきやパソコン片手にわたしの横に座る。








『、なにするの？』




「今日出す動画の編集。」






見てみる？と聞きながら



パソコンを起動させるてつやくん。









『見てもよく分かんないや。』








わたし機械音痴なんだよね、と自虐風に笑えば



さわってみ？とパソコンをわたしの方に向ける。









変なボタンを押しちゃいそうで触らずにいるわたしの手に





てつやくんの大きい手が重なる。









「ん、こうしたら動画がカットできる。」









すごいっしょ〜？なんて言う声は耳に届かなくて





聞こえるのは激しい心臓の音だけ。








椅子の後ろに立ってわたしを操るてつやくんの吐息が


話すたびに耳をくすぐってくる。








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あー、顔あつい。








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