橙と私

#15 ページ15

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虫「なに？Aちゃんもう帰ろうとしてたの？」






そうだよ〜本当にもう〜、なんて言われても・・・









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結局、なに食べたいか聞かれるとうまく答えられないわたしのおかげ(？)で




お昼はみんなでピザの出前を食べることになった。









男の人7人とわたし、というテーブルの構図が未だに不思議で滑稽で


一度解けたはずの緊張は再熱したけど








ひとり暮らし2年弱のわたしにとって



大人数の食事もやっぱりいいな、と思えた。








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通称“お誕生日席”にすわったため



みんなの視線が身体中に刺さる。








と「お腹減ってたの？めっちゃ食べるやん！」






ヘラヘラ笑いながら言われて


顔から火が出そう。







『おいしくてつい・・』








し「かわいい。」







真顔のしばゆーくんと目が合った。







「おま、勝手にそういうこと言うなー！！」








てつやくんが子供みたいに怒鳴ってる。




セリフの意味は・・・よく分かんないけど。






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ただご飯を食べてるだけなのに





賑やかな空間だな。









同じ場所にいるだけで



会話を聞いてるだけで







なぜかわたしまで楽しくなる。









てつやくんもてつやくんの友達も




ひとり残らず、スゴい。








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心の中で感慨にふけってれば








し「ほらみて、かわいい。」




「知っとるわそんなもん。」









わたしに視線が集中してる気がして






『、ん？』





「なんでもないよ。」







？







気のせい、か。








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