３７． ページ37
〜osmn side〜
「......え？」
困惑した表情の彼女が声を漏らす
すると、本能が拒絶するように彼女は小刻みに震え始めた
「....違う、違う
私はもう、彼とは関わらない
関わってはいけないのだから、悲しくなんかない....！！」
震えながら言う星宮さん
バンッと大きな音がしたかと思うと彼女は椅子から立っておれを睨んだ
「ふざけたことを言わないでもらいたいですね
真実は話しました、もうこれ以上貴方に関わる理由が御座いませんので帰ってください」
気に触れたのか、大先生もよく分かっていないようだった
しかも、関わってはいけないって
やっぱり、危ない目に遭わせん為か...
ただ、流石に彼女を放っておくのも...
「いや、すまん
気に障ったのなら謝る
すまんかった
ただ、これからも宜しくしてくれへん？」
立っている彼女に上目遣いで言う
すると、顔を顰めて俺を見た
ただ、上目遣いが効いたのか表情を崩して言った
「分かりました、ですがこの事は他言無用でお願いしますし
もう、私の前でグルッペンの話をしないで下さい」
そう言った彼女の瞳は揺れていた
グルッペンに対する気持ちは強いのだろう
その後は普通に話してくれるようになった
やけど、午後になってインターホンが鳴った
2人はもしかして、という表情だった
俺だけやな、分からんの
Aちゃんが玄関まで行き、普通に帰ってくると後ろにはシッマとロボロ、エミさんが居た
全員集合やな
Aちゃんの話では、グルッペンの事を知っとんのは大先生と俺だけみたいやし、話さんようにしなあかんな
「なんや、オスマン居るやん」
「あ、ほんまや」
シッマとロボロが俺に気付くと、Aちゃんになんで俺がいるのか聞いてた
Aちゃんは微笑みながら対応している
なんや、教室に居る時と大分違うやん
「オスマン、オスマン
先輩はな、結構寂しがり屋やから向こうから話しかけてくれて嬉しいんやよ
そんなに先輩を睨まんといてや」
そう言って大先生はAちゃんの所に行った
あぁ、成る程な
やから、俺が話しかけた時に嫌そうな顔したんやな
話しかけてもらってるけど、俺が少し敵意を持ってたから
なんか、悪いことしてもーたな
大先生の気持ちが分かるわ
彼女は、どこか、守ってあげたくなるような人やわ
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白玉色の赤えのぐ - 34、『じゃあ』じゃなくて『じゅあ』になってます。あと2こ目。更新頑張って下さい (2020年10月8日 7時) (
レス) id: 199b62a433 (このIDを非表示/違反報告)
猫( ≧∀≦) - 初コメ失礼します。内容、面白かったです！更新頑張ってください！(о´∀`о) (2020年9月30日 15時) (レス) id: f22a91ac1d (このIDを非表示/違反報告)
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