◇４． ページ4
午後の授業も終わり帰りの準備をしていると、鬱と金髪に腕を掴まれた
「A、よくも騙したな」
「時計を見ない方も悪いと思いまーす」
手を上げて言ってみる
事実だからか、2人とも何も言わない
「まぁ、でも言わなかったのは反省してるよ？」
と言ってみる
言うて反省はしてないけど
ふと周りの視線を感じた
そう言えば2人共生徒会か
...最悪だなぁ
2人ともイケメンだからモテる
なのに普通に話してる私
被害妄想のし過ぎ化も知れないけど、いじめられる未来が見える
そう思ってスクール鞄を持って駆けだす
教室から鬱の声が聞こえるが無視して昇降口まで走る
部活に入っていないのでそのまま帰ろうと思って靴を履くと自分に影が掛かった
顔を上げると見知らぬ男
「あんたがA？」
「あ、はい、私がAですが？」
と返す腕を掴まれた
え、え、
今日腕掴まれるの3回目
力が強すぎて抵抗出来ずにいると裏庭に連れて来られた
そこにはぐちゃぐちゃになった畑
確か此処は生徒会の人が教師に許可を得てやっている所だ
なんでこんな事に
「...どういうつもりなわけ？
あの女の言葉を聞いて来たらこうなってたんだけど、あんたがやったんでしょ？」
「はっ？？？
ちょっと、待ってください
何言ってるんですか？
裏庭に来た事なんてありませんよ私」
「言い訳は良いんだよ！！！」
行き成り怒鳴られて肩が跳ねる
此処に防犯カメラがないから確実に身の潔白は証明できない
涙が出そうなのを堪えて聞く
「そ、そもそもその女の人が見たって時間は何時なんですか？」
「は？何ってんの？お昼の時間だけど」
その事を聞いて少し口角があがった
「何？気持ち悪いんだけど」
ふぅー、と深呼吸をする
「言っておきますが私は身の潔白を証明できますよ」
犯人があの人なのだったらただの馬鹿だな
「はっ、出来るもんならやってみなよ」
鼻で笑いながらいった
その顔今すぐ殴ってやってもいいんだぞ？？
と思いながら携帯を出す
この学校が携帯持ち込みOKで助かった
連絡先は鬱
ボタンを押し、スピーカーモードにする
何回かコールが鳴り、鬱が出る
『もしもしA？どったん？』
その声に男の人は目を見開く
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