ゴットマザー ページ17
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紅里「たまには戻ってくるのよ」
「うん」
紅里「週一で電話してくれてもいいわ」
「はいはい」
紅里「また舞台やるなら教えてちょうだいね」
「わかったって」
紅里「拓也さん、ふつつかな娘ですがどうかよろしくお願いします」
「もういいってば」
江「はい。ふつつかな男ですが、娘さんと幸せになります」
「拓也も拓也でのらないでよ……。じゃあまた来るから」
紅里「えぇ。あ、拓也さん」
江「はい?」
呼ばれて母さんに近づく拓也。ポソッと耳元で囁かれている。
江「はい。心得てます」
「ちょっと、何言ったのさ」
紅里「孫の顔を楽しみにしてるわって言ったのよ。ほら明日も仕事なんでしょ。行った行った。気をつけてね!」
「ちょ、はぁ?気が早すぎるって!拓也も微笑んでないでなんか言って!」
江「この辺に美味しいタルト屋さんがあるんだって、寄って帰る?」
「もちろん!……ってそうじゃなくて!」
最後ドタバタしたが、母さんに手を振って家を出る。
「本当は何言われたの…?」
江「んー、ないしょ」
「えぇ〜」
江「それよりタルトだよタルト。何にするよ」
「拓也、私の影響で甘いもの食べるようになったよね」
江「なんでもない日にケーキやらプリンやら買ってくるからですよ」
「ご褒美ですよご褒美」
江「与えすぎだろ……」
「んなこと言ってると酒回収するから」
江「やめて!それだけはぁぁあ!」
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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年5月7日 20時