四月の天使に叶え【江口拓也】

アフィニティ ページ10

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「香菜ぼう〜」

香「あ、千里さん！すみません待ちましたか？」

「大丈夫、私が楽しみすぎて早く着いただけだから」

綾「……相変わらずイケメンすね」

「あやねるおひさ〜」

綾「昨日も会いましたよ」

「そうだっけ？」




桜の花びらたちもそろそろ散り始めた頃。今日は花澤香菜と佐倉綾音と私で女子会……と言える歳じゃないんだけどまあいくつになっても女性は乙女ということで。




香「千里さんと遊びに行くの久しぶりですね！」

「香菜ぼうとはなかなかタイミング合わないからね〜」

香「沢山誘ってもらってるのにすみません……」

「いーのいーの。デートの誘いなんて気が乗る時だけでいいの。香菜ぼう可愛いんだからそんなホイホイ着いてっちゃダメよ？」

綾「…の割に私の時、結構無理やりじゃないっすか」

「だってあやねる、ほっとくと可愛い子連れてくじゃない」

綾「あの子達まで守備範囲広げさせませんよ。私たちで満足してください」

「まあ綾音ったら積極的〜」

香「私これ突っ込んだ方がいいのかな……」




ふたりとは少し歳は離れてるけど、何かと会を開いて集まっている。時間ある時は泊まりがけで温泉に行ったりもする。

雑談混じりに適当に歩いたところで洒落た喫茶店に入る。





香「オシャレなとこ〜」

「いいっしょ。私の行きつけ」

綾「千里さんって、こういうの見つけるの上手いですね」

「まあね〜。2人とも昼まだ？」

香「はい。ペコペコです」

綾「うまい所連れてって貰えると思ったんで空けてきました」

「じゃあ甘いものはやめてガッツリご飯だな。これとこれがオススメ。あとはこっちの日替わりスープ頼むと焼きたてのパンが着いてくるよ」

香「パン！私大好きなんですよね〜」

「知ってる。ベーグルでしょ？」

香「はい！もしかして……？」

「もちろん頼んでるぜ！」

綾「さすが抜かりない」




それぞれランチを頼み、写真と感想もそこそこに近況報告をしあう。最近の悩み。ちょっとした相談。現場の面白エピソードに、おすすめの化粧品。

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