四月の天使に叶え【江口拓也】

ベリーニ ページ48

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良「あ、こっちこっち」

「木村さん、お疲れ様です」

良「お疲れ様でーすw」

江「あ、珍しく飲んでない。先飲んでてよかったのに」

良「乾杯は一緒の方がいいかなって」

江「そういうとこ律儀っすねw」

良「うっせ。で、いい部屋見つかった？」

「なかなか。ってか、知ってたんですね」

良「えぐに聞いた。こいつ引越しばっかしてるからな……っと、何飲む？」

「ビールで」

良「俺もだな。えぐもビールでいい？」

江「はい、大丈夫です」



今日は念願かなって木村さんと飲み会。拓也にセッテングしてもらい、都内のビストロに来た。ウッド調の落ち着いた内装に、程よい高揚感を誘う音楽。ビストロには珍しい仕切りのある場所だから周りを気せず喋れそうだ。

クリーム色のクッションがはめ込まれた木の椅子に座ると、早速飲み物を注文する。




「ここは木村さんが」

良「えぇー、俺？」

江「当たり前じゃないですか。ほらどーぞ」

良「……んんんっ、……では………何に乾杯しようか」

「今日の出会いに、とかですか？」

江「新たな友に？」

「これからの発展を願って？」

江「飲みを開けたことは？」

良「多い多い。………では、新たな友と、今日という日に集まれたこと、そしてみんなのこれからに………」



「かんぱーーい」／ 良・江「「かんぱーーい」」



「……………んっま〜」

良「あー、やっぱ仕事終わりは酒だね」

江「上手いっすね〜」

定員「失礼致します。………以上ご注文おそろいでしょうか？」

良「はい。ありがとうございます。ここ上手いんだけどその分時間かかるから、先に注文しちゃってよかった？」

「はい。拓也に良平さんは食通だって聞いていたので今日楽しみだったんですよね」

良「えぇ〜、ハードル上がってるじゃん」

江「ホントのことじゃないですか〜」

良「そうだ、卯月ちゃんは肉派？魚派？」

「断然肉ですね。骨取るのが苦手で。あと煮魚とかって生臭い感じがしてなかなか」

江「卯月は子供舌なんですよ。サーモンやエビは大好きなんですけど、赤みとかは全然食べれないんだよね」

「野菜食べれない人よりはましですぅー」

江「あ！ひきょう！」

「卑怯じゃないよーだ」

良「ほんと子供……w」

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