エルディアブロ ページ3
▪▪▪
「………はぁ、着いた」
江「きっつ………」
西「おはようございますぅ〜」
拓也までには行かないにしても、十分な身長を持っているこの優男っぽい男性は西山宏太朗。拓也と同じ事務所であり直属の後輩。
可愛い顔してしれっと面白いこと言ったり、たまに毒吐いたりする、小悪魔系………なのだとか。たしかに小さい悪魔の羽根とか似合いそうだわ。
「あ、おはようこうちゃん。元気?」
西「あはは、元気ですよ。卯月さんは?」
「そりゃあもう元気だよ。なんたって私の月だかんね」
西「あ、そっか "卯月" 今日からですね」
「そうよ〜。この1ヶ月間はEveryday私の日だから、よろしく。ご飯誘ってくれてもいいのよ?」
西「じゃあ、近々。最近いいお店見かけたので」
「やりぃ。ね、拓也も行くよね。ね?」
江「残念ながら飲みの予定は先まで入ってんの。お前と飲みに行く暇なんてねえ」
「え"ぇ〜……と言いつつ飲んでくれるのが拓也だよねー?」
西「えぇ、なんだかんだ甘いんですよ〜」
江「あーもー、うっさいうっさい。行くぞ」
収録は無事終わり、駅まで拓也とこうちゃんと歩く。
「………は、あ、あ"ぁ〜。肩こった……」
江「お前、どんどんオッサンになってくな」
「うっせ、黙れ同い年。だいたい私がおっさんならお前もおっさんだからな?」
江「あーはいはい。おっさんです」
西「卯月さ〜ん、まずは性別を正しましょうよ〜」
「へ?」
江「むだむだ。女子力皆無なんだから」
「んー、否定したいところだがあながち間違ってないのが否めない」
西「えぇー?!」
「あ、私こっちだから。じゃあね〜」
西「はい、おつかれさまでした〜」
江「おつかれ」
「おつかれさま〜」
ふたりに別れを告げ電車に乗り込む。この時間だから席に座られる訳もなく、手すりにぶら下がりぼうっと空を眺める。
ビルとコンクリートばかりの東京の今日は、相変わらず清々しいくらいの青空が広がり、電車に光が差し込む。
「ふぁぁぁぁあ………」
思わず欠伸をして、ドアに寄りかかった。
147人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男性声優」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りさ - ななき。さん» こちらこそ! (2019年2月5日 21時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - りささん» ありがとうございます!ではまた、これからもよろしくです! (2019年2月5日 21時) (レス) id: 6cf8ba9d16 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - ななき。さん» ぜひやりましょー!またお誘いします! (2019年2月5日 21時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - こちらにもコメントありがとうございます!とても励みになります!ぜひぜひ、やったことはないですが、時間が出来たらやってみたいと思ってます。またお誘いしてくださると嬉しいです! (2019年2月5日 20時) (レス) id: 6cf8ba9d16 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - お話読ませていただきましたー!続き楽しみに待ってます!機会があればリレー小説一緒にやりたいです! (2019年2月5日 20時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ななき。 | 作成日時:2019年2月4日 19時