ストレイ・キャット・ラメントⅡ【歌い手】 (ページ48)

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きゅうじゅうご《soraru side》ページ48

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《soraru side》

@mikemi-sub

［小学生ぶりにでんしゃに乗った。3駅まで進んだ。ミケにしてはよく頑張った。］

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@［よく頑張りました！！！］

@［やばい、泣きそう……］

@［えらいぞぉ！よくがんばった！！ご褒美にいいとこのケーキを食べよう！］

@［登校中にこれ見つけて泣きながら教室入った……］

@［ちゃくちゃくと成長してってるなぁ］

@［今まではどうしてたんだろう……］
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@mikemi-sub［体力づくりの為に大抵はクロスバイクでしたよ］
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@［なるほどですね！(ふぉぉ、本人から返信が来たぁ…)］

そ「………」

ま「どうしたんですか？」

そ「んー……」

ま「一応打ち合わせ中なのですが、なんか面白いツイートでもあったんですか？」

そ「いや、ミケが小学生ぶりに電車に乗ったって」

ま「えぇ？！ミーちゃんが？？ ……ほんとだ、すごい、えらい！」

そ「ほんと」

ま「なんか買ってきましょうか！ケーキとか、お寿司とか……あ、プリンにします？」

そ「んー……」

顎に手を当てて考えているとピーンポーンとチャイムが鳴った。インターホンを確認すると、そこにはフードを被った人間がいる。え、不審者…？

そ「はい」

［……ぁ、み、ミケです。こないだぶりです］

そ「え、ミケ？どうしたの？」

［い、いや、ちょっと近くまで来たので何してるかなって。あ、の……えっと……］

いつもよりたどたどしい声。「今開ける」と一声かけてからロックを解除する。

2、3分待つと今度は玄関のチャイムが鳴る。スリッパを履いたまま玄関におりて扉を開けたら、肩掛けカバンをぎゅっと握って縮こまるミケが立っていた。

そ「いらっしゃい。どうした？」

「すみません急に。お仕事中でしたか？」

そ「うんん、軽く打ち合わせしてただけ」

「打ち合わせ……あ、もしかして誰か来てたり……」

ま「ミーちゃん！」

「ま、まふくん……そっか、まふくんと打ち合わせなら大事だよね。そらるさんごめん、また改めて来るよ」

ま「まーまーまー、はいここに座って？ちょうどミーちゃんの話してたんだよ？」

「え、私の話…？悪い話じゃないといいな」

ま「すんごいいい話だよ。ツイート見た。頑張ったね」

「…ぁ、あれか。ありがとう」

向かい合うふたりは優しげに微笑む。瞬間、ミケの頬に雫がこぼれた。