ごめんじゃねーよ《Ryouhei side》 ページ45
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「………あ、良ちゃん、おかえり」
良「た、だいま」
「どうかな?髪伸ばしたし、ファッションも清楚系?ってやつにしてみたし、ピアノも頑張ったけど。……どう?女らしくなった?」
『馬子にも衣装だな』
『外見だけは立派なもんだ』
『似合わねぇ』
そんな言葉を準備していたのに、目の前にしたAを見るとそういうのが全部吹き飛んだ。
良「……ぁ、うん、いいんじゃない?どっかのお姫様みたい」
口から出た言葉はキザな口説き文句みたいで、俺には不釣り合いな言葉だった。
「ははw 良ちゃんがそういう冗談言うの珍しいねぇ」
良「その調子なら、裕貴も振り向いてくれるんじゃないか。今は高校の受験勉強で忙しいから、合格発表の日にでも告ってみたら?」
「ほんと?良ちゃんが言うなら間違いないね!頑張ってみる!」
良「……おう」
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良「あ、A、どうだった?なんですぐ連絡くれねぇんだよ。ホウレンソウは鉄則……」
「……だった」
良「え?」
「………ダメだった!」
良「……ぇ、どうして……だってあいつは……」
あいつは、お前のことを傷つけるようなやつじゃ………。
「『好きだよ』って言ったら、『僕も大好きだよ』って。『僕らのかわいい妹だ』ってそう言ってくれたんだ……。……私、それ以上言えなくて……」
良「A……」
「……どんなに頑張っても、どんなに大人になっても、裕貴くんの中ではいつも私は妹なんだ………」
どうしてそんなことになってるんだ。だって……。
とにかく励まさないと。『まだまだだな』とか、『もっと磨けってことだろ』とか、気の利いた冗談を言って励ましてやらねぇとこいつが泣く。
「ごめんね、あんなに協力してくれたのに……ごめん…、無駄になっちゃったや……」
良「………っ!」
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ななき。(プロフ) - ゆゆさん» すみませんみおとしてましたぁ!!コメントありがとうございます!亀更新になるとは思いますが、気長に待ってくれると嬉しいです!よろしくお願いします! (2020年11月15日 18時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 昨日知り、全部読まさせて頂きました!更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年5月25日 14時) (レス) id: 2487ef8f40 (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - 春さん» ありがとうございます!長くなるとは思いますがよろしくお願いします!がんばりますね! (2019年12月30日 17時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
春 - 続編おめでとうございます!これからも楽しみにしてます!! (2019年12月27日 15時) (レス) id: 10bd62f869 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年12月27日 9時