三月のクローバーコレクト 3【声優】【学園モノ】

建前だらけ ページ38

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梶「楽しかったぁ〜」

「うん！イルカのせいで水被ったのには驚いたけどね〜w」

梶「ほんとにw Tシャツ売っててよかったよ」

「クラゲTシャツ、他に着りどころあるかなぁ」

梶「俺なんてジンベイザメ柄のTシャツだよー？」

「いいじゃんw 似合ってるよ」

梶「それ喜んでいいの？w」




Tシャツを伸ばして「ほんとかなぁ」って言ってる裕貴くん。




「スタイルいいからなんでも似合うよ。昔よりしっかりした体つきになったよね」

梶「線が細いだけだよ。Aちゃんだって背高くなったね〜。追いつかれそうだなぁ」

「それはないよ〜。似合う服も限られるしさ」

梶「今日の服、似合ってるよ？かわいい」

「…っ……そんなことないよ。でも母さんが喜んでくれたからたまには着ようかな」

梶「いいんじゃない？あ！今度服でも見に行く？選んであげるよ」

「………ありがと〜」




またこうして来るはずもない未来の話をして。守れもしない約束をして。私はほんとバカだ。




「……にしても良ちゃんどこいったのかなぁ」

梶「ほんとにね。……っと、噂をすれば、連絡来たよ」

「なんて？」

梶「『近くのカフェで待ってて』ってさ。『知り合いがいて遅くなる』って」

「お正月なのに意外といるもんだね。お客さんも多いし」

梶「確かに。カップルとか家族連れとか。……そういえばAちゃんは彼氏とかいるの？」

「えっ…？ なに急にw」

梶「この間の遊園地の時の子たち、誰か相手なのかなって」

「あいつらはそんなんじゃないよ〜」

梶「そうなんだ。なんかほっとしたなぁ」

「………なんで？」

梶「妹同然のAちゃんに彼氏なんてお兄ちゃんちょっとやけちゃうもん。でもAちゃんすっごく綺麗になったし、彼氏なんてすぐ出来ちゃうかなぁ〜」

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