ナチュラルに ページ3
江「なんもやらかしてないぞ」
「………ナチュナルに心読むなよ」
江「顔に書いてあるって」
「やばいかなぁ。あー、いつもは上手くやるのに……」
江「……Aは、上辺だけの関係をやめようとしたから夏樹に強く言ったんだよ。上手くとか、リセットとか、もうやめるんだろ？」
「そうだけど、でも傷つけたいわけじゃない。上手くできないなら変わらない方が…」
江「引き返すのか？」
思わず黙ると拓也は続ける。
江「また同じように上っ面だけの笑顔で、模範解答のセリフ並べて、それで明日になったら終わりにするの？」
「……わかってる。でも人はそんなに簡単に変われないよ。拓也が一番わかってくれるだろ…？」
江「A……」
「はい、この話終わり。それより今度は拓也の話を聞かせてよ」
江「おれの話？」
「最近悩んでることがあるんだろ？風の噂で聞いたよ」
江「俺の悩みが噂になってんの？なにそれ嫌だなぁ」
まあ賢章くんに聞いたんだけども。
「ほら、話してみてよ。次は拓也の番」
江「別に……、あるとしたら最近お金が無いってことくらいかな。まあいつもだけど」
「前から不思議に思ってたんだけど、拓也って何にそんなにバイト代使ってんの？」
江「普通に服とかだよ。あとは家族に」
「高校生のうちから親にバイト代あげるって、なんていい子〜」
江「……おれの家！妹いるから。今年受験だし頭がいいから塾代とかね」
「へぇ……いい兄ちゃんだな」
江「それがそうでもないんだよなぁ〜。歳がそれほど変わんないから可愛がるようなことはしなかったし、むしろ全部そっちに愛情とかお金とか流れたからしばらく妬んでたし」
「なのに、妹さんのために倒れるまでバイトしてんの？」
江「……まあ、それくらいしか出来ないからね」
「ほんとえらいなぁ……」
江「お前には負けるよ。お母さんのために自立して、バイトして、勉強にも手を抜かずやれてる。周の方が何倍もすごい」
「それがひとり暮らしする時の条件だったからね。ほんとは私のお金なんてほんの足しにもなってないんだろうけど、それでもお母さんには早く治ってほしいから」
江「………そっか」
(………あれ？なんか今の引っかかるな)
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ななき。(プロフ) - ゆゆさん» すみませんみおとしてましたぁ！！コメントありがとうございます！亀更新になるとは思いますが、気長に待ってくれると嬉しいです！よろしくお願いします！ (2020年11月15日 18時) (
レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 昨日知り、全部読まさせて頂きました！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年5月25日 14時) (レス) id: 2487ef8f40 (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - 春さん» ありがとうございます！長くなるとは思いますがよろしくお願いします！がんばりますね！ (2019年12月30日 17時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
春 - 続編おめでとうございます！これからも楽しみにしてます！！ (2019年12月27日 15時) (レス) id: 10bd62f869 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななき。 | 作成日時：2019年12月27日 9時
