どうなることやら ページ46
放送部「いや、俺たちの所属してる部活なんてよく知ってるね」
演劇部1「そうそう、話したことないのに」
演劇部2「俺達のこと眼中に無いんだと思ってた」
なるほど、このクラスになってもう半年も経つのに笑顔どころか話したことすら無かったか……。関わろうとしてないだけで興味は普通にあるんだけどな……。
江「こいつは自分から関わろうとしてないだけで、普通にみんなに興味あると思うよ」
江口がまるっきり私の思うことを言った。みんな『そうなの?』『どうなの?』という顔をしている。えぇ……。
「や、まあ、そうだね。ごめん、人付き合い苦手で、あんまり人と話すの苦手なんだけど、クラスのみんなのこと少しくらいは知ってるかな。半年の付き合いだけど」
一瞬クラスが静まり、それからドッと笑いが起きる。バカにするような笑いじゃなく、幼い子を見るような柔らかい笑みだ。
「な、なに……なにこの空気、いたたまれない……」
江「で、キャストどうするよ。残ってるのは……3人?あれ、1、2、3……足りなくないか?」
「え、うちのクラスは40人だから……ほんとだ2人足りない。今日誰か休みだっけ?」
男子生徒「お前らだよ、お・ま・え・ら」
「え」/江「……あぁ」
女子生徒「自分たち数え忘れちゃだめじゃーんw」
「……ってことは、もしかしなくても、私らキャスト?」
江「だな……」
「嘘だろー……」
クラス中から口々に「がんばれー」だの「ファイトー」だの「見てみたいー」だの聞こえる…。マジかよ…。
「じゃあ、演劇部の小松未可子さん、演技指導よろしく……」
未「えぇ?!わたし?」
江「おれたちやったことないし、頼むよ」
未「わ、わっかりました〜!」
こうして、私たちの文化祭に向けた戦いが始まった。………さてさて、さーて、たんまりしばらく忙しくなりそうだ。
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ななき。(プロフ) - 春さん» こちらにもコメントありがとうございます!これからも気長にお付き合い下さい! (2019年10月20日 13時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
春 - 新作おめでとうございます!応援してます!(^-^)v (2019年10月20日 10時) (レス) id: 10bd62f869 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年10月19日 21時