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もりもりですやん ページ43

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委員長「……ということで、2年A組の文化祭の出し物は、『おとぎ話を題材にしたカフェ+オリジナルの演劇』……ということになりましたが、意義のある人はいますか?」




クラスのあちこちから「意義なーし」という声が聞こえ、それから拍手が起こる。

二学期の一大イベントといえば文化祭。我が学校でも大いに盛り上がりを見せていた。




「………これは、盛りすぎちゃう?あと一ヶ月で間に合いますかな……」

入「ほんまですよね。お金の方は足りはるんでしょうか」




独り言に返事が返ってきた。返してくれたのは前の席の入野自由。




「………まさかのノッてくれるのね、入野」

入「急な関西弁ウケたw でもまあ、いいんじゃない?楽しそうだし」

「意外と積極的だね」

入「文化祭は安くご飯が食えるチャンスだし。

しかもカフェってことは試作品とか作ってたらそれもまたお腹の足しになる。あとは本番どっかの空き教室でサボってれば出席日数も稼げるし一石二鳥」

「入野もひとり暮らしなんだっけ。江口同様食い意地張ってるな……」




入野とコソコソ話していると、いつのまにか話はどんどんと進んでいた。




津「……ってことで、まずは責任者、立候補!……は、まあ居ないだろうと思ったので、先生が決めます!」

全員「えぇぇえーーー!!」

津「はーい、安定のブーイング大喝采どうもー。まずはサボり魔の花月!」

「は?」




急に呼ばれて顔を上げると、津田先生とバチッと目が合った。




「いやいや、なんで?なんで私なんですか?」

津「普段サボっているのを色々言い訳してかばってやってるのは誰だと思っているの?補習課題で済んでいられてるのは先生の絶え間ぬ尽力のおかげなのだよ?」

「や、でも、私軽音部の助っ人に……」

津「大丈夫、シフトは無理のないように組むから、副委員長が」

副委員長「オレ??!」

「いや、でも人まとめるのとか苦手だし……」

津「みんな、意義は?」

全員「なーーし!」

津「やってくれるなら補習課題半分にしてやろう」

「くっ、………わかりました。ただひとつ条件があります」

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ななき。(プロフ) - 春さん» こちらにもコメントありがとうございます!これからも気長にお付き合い下さい! (2019年10月20日 13時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
- 新作おめでとうございます!応援してます!(^-^)v (2019年10月20日 10時) (レス) id: 10bd62f869 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年10月19日 21時

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