ドールボーイ ページ11
「おはよう、壮馬。体調はどう?」
斉「はい、ばっちりです!今日は天気も良くて、櫻井先生と沢山おしゃべりしちゃいました」
中性的な声に、人形のように綺麗な顔。斉藤壮馬、ひとつ年下の男の子だ。
「そっか、よかったね」
斉「A先輩は、何か面白いことありました?」
「面白いことじゃないけど、夏休みにボランティア清掃をすることになったよ」
斉「ボランティア?先輩ってボラ部にも入ってましたっけ?」
「いや、沙織の頼みでね、クラブハウスの掃除。それでクラブハウスの離れになる生徒会の別館に、一週間泊まることになったんだ」
斉「へぇ!楽しそうですね!」
「うん、それで合宿そこでやろうと思うんだけど、どうかな」
斉「合宿……?」
「天文部のね。今までそれらしい活動あんまりしてこなかったから、活動実績作ろうかと思って。8月にはちょうどペルセウス座流星群が来るわけだし」
斉「………そう、ですか」
「森と海に囲まれてるから空気もいいし、無理にとは言わないんだけど……」
斉「……行きたいです!」
「ほんと?」
斉「合宿、楽しそうです!流星群見たいですし、お母さんに聞いてみますね!」
「良かった。マイさんには私からも話をさせてもらうよ」
斉「ありがとうございます、A先輩」
「別に、それくらい部長として当たり前だよ。親御さんの承諾くらい朝飯前……」
斉「そうじゃなくて……。いえ、楽しみですね!」
「そうだね」
壮馬の眩しい笑顔に微笑み返していると、暇そうな櫻井先生が話に混じってきた。
櫻「なになに天文部の合宿?面白そうだね」
「はい。良かったら櫻井先生も来ませんか?」
櫻「え、俺も行っていいの?」
「はい、人数が多い方が助かる、いや、楽しいですし」
櫻「いいね。じゃあ日程決まったら、教えてよ」
「了解です」
それからしばらく壮馬と話をして、帰路に就いた。
暑い夏、天文部の合宿、生徒会の手伝い。……夏休みがちょっと楽しみになってきた。
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ななき。(プロフ) - 春さん» こちらにもコメントありがとうございます!これからも気長にお付き合い下さい! (2019年10月20日 13時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
春 - 新作おめでとうございます!応援してます!(^-^)v (2019年10月20日 10時) (レス) id: 10bd62f869 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年10月19日 21時