禁断の愛的な ページ49
顔を近ずけキスをしようしたその時、運悪くそれを王様に目撃され、少年は捕まりそうになるが、少年はなんとか脱走し姫の前から去る決断をする。
少年「『クレティエ家の姫君に僕のような人間は似合いませんよ』」
姫「『家柄とか身分とか、そんなの関係ないの！私はあなただから…っ……』」
少年「『関係ありますよ。あんたにはもっといい人が現れる』」
姫「『そんなの……』」
少年「『例えばほら最近ここに来た新しい執事さんとか、君の幼なじみの騎士くんとか、ほらあなたの婚約相手の王子とかどうです。優しくていい男ですよ。
……あぁ、あの金持ちの坊ちゃんはやめた方がいい。悪い噂が耐えませんから……。ふっ、こんなの僕が言えることじゃないですけど』」
姫「『あなただって優しいわ。あなただって強いじゃない。……うんん、守ってくれなくていいから、だから私のそばにいてよ……』」
少年「『姫、あんたは守られる人間だ。鳥籠の中で生きてきた鳥が餌を取れずに飢え死ぬように、あんただってこの柵をこえたら死んでしまうんだよ』」
姫「『私はそんなに弱くないわ……！』」
少年「『あぁ、あんたは弱くない。でも強くなりたいと願うなら、僕なんて忘れて全部思い出にしてしまった方がいい』」
そのまま消えてしまう少年。姫は悲しみに暮れてしまう。
それから数年後、優しく温厚な隣国の王子と姫が結婚する日。教会の窓が割れ、現れたのは少し大人になったかつての少年だった。
キーラ「『数年越しになっちゃったけど、たしかに頂きに来ましたよ』」
姫「『………キーラ…』」
キーラ「『ガーネット、こんな所にあったんだね』」
ガーネットのはめ込まれたティアラにそっと触れ、姫を連れ出すキーラ。
この後数年越しの思いを打ち明け、一緒に逃げてハッピーエンド……って流れなんだけど、どうもラストシーンのセリフにお許しが出ない。
あ、ちなみに江口は姫の婚約者。爽やかな優しい王子で、姫の考えを尊重しているが、国同士の約束なのでしかたないと割り切っている物分りのいい王子様だ。
未「もうちょっと！もうちょっと熱く、優しく！ほとばしるように！がんばって！」
「ムズいこと言うなぁ……」
未「一旦休憩、一時間後また通します！」
「はーい……ちょっとジュース買ってきまーす……」
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ななき。(プロフ) - 春さん» こちらにもコメントありがとうございます！これからも気長にお付き合い下さい！ (2019年10月20日 13時) (
レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
春 - 新作おめでとうございます！応援してます！(^-^)v (2019年10月20日 10時) (レス) id: 10bd62f869 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななき。 | 作成日時：2019年10月19日 21時
