三月のクローバーコレクト【声優】【学園モノ】

会長お手製の朝食 ページ22

そして、この背の高い小顔の彼が、本校を引っ張る生徒会長、浅沼晋太郎さん。




浅「今回は生徒会のボランティア参加、ありがとうね。助かっちゃったよ」

「いえ、こちらこそ天文部の合宿、場所提供ありがとうございます」




会長は温厚で優しい。でも割と適当で面白そうなことを思い着いては、ほかのメンバーを困らせている印象がある。




浅「午前中は勉強会。午後からは自由行動だから。海に行ってもいいし、文化部覗きに行ってもいいし、なんなら俺とお茶してくれてもいいし」

「会長、たしか他校に彼女いましたよね……」

浅「さ、朝ごはん食べようか〜」




華麗にスルーされた。




沙「朝食は会長が作ってくれたんですよ？」

「へぇ、あの人何気にスペック高いからね」

沙「トーストを一枚こがすというおちゃめさまで兼ね備えてるのが、またずるいですよね〜」

早「会長になるべくしてなったって感じだわ、ふふ」

増「オレたちとしては、もうちょっと大人しくして欲しいところですけどねw」

碧「………楽しい、ですけど、予算が足りなくなりそうです……」

沙「まあ、そういうところがないと会長じゃないんですけどね〜」

早「もはやね」




やはり苦労しているようだ。




江「ふぁぁあ〜」

「眠そうだね」

江「むしろぐっすり眠りすぎて眠気がいっしゅうまわってる感じ」

「……考えたけどよく分からないよ」

江「おれも。…ふぁぁあぁ……」

良「Aちゃんはよく眠れた？」

「え、……えぇ、もちろん」

良「ほんとうに？」

「なんでそこ疑うんですか。寝ましたよちゃんと。ふかふかのベッドだったんでね」




なおもじっと見つめてくる良平先輩を無視し、テーブルに着いた。





会長特性の朝食を食べ終え、それから勉強会をする。

……と言っても生徒会なんて頭のいい連中しかいないから私が教わることの方が多かった。浅沼会長と沙織が突然ピタゴラ装置を作り出した時は、混ざって遊んだりもしたけど………。

まあこの調子なら、バイトで出来なかった宿題が早めに終わりそうだ。

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