もうそんな時期 ページ47
───
「に、兄さんっ!」
良「ん?」
「……ぁ、……えっと、その…………な、なんでもない…!気にしないで!」
良「そう?」
「………うん」
良「というようなことが最近よくあるんだ」
昂「どういうこと……」
良「さあ。一向に言わないし、こっちが『なあに』って言っても『言いなよ』って言っても、その続きは何も答えてくれない」
昂「なにそれ」
良「分っかんないんだよ。俺なんかやらかしたかなァ〜」
昂「……伝えたいことでもあるんじゃないの?」
良「伝えたいことなのに、言えないこと………?」
───
最近僕は様子がおかしい。
自分で言うのもなんだけど、すっげぇおかしい。
なにか伝えたいことがあるのに自分じゃよくわかんなくて、ずっと本音を隠してきたから今更何をいえばいいかわからない。
早く決めないと。早く答えを出さなくちゃ。
もう、時間が無いんだから。
───
谷「さて、今回呼んだのはほかでもない。……奈々ちゃんにどうやってバレンタインチョコをもらうかだ」
良「そんなことで呼んだんですか?俺これから飲みに行こうと思ってたのに……」
谷「そんなこととはなんだぁ?女子高生からのバレンタインチョコだぞ?めちゃくちゃ欲しいじゃねえか〜」
達「必死すぎ……w」
谷「おい、お前だって人のこと言えねえからな?着実にポイント稼いでんの知ってんだから」
西「でも、たしか奈々ちゃん、お菓子作り苦手でしたよね?……いや、奈々ちゃんあれでも乙女なとこあるし、もしかしたら……?」
谷「ワンチャンありそう、だろ?」
岡「待ってください、僕調べによると奈々ちゃんチョコレート苦手でしたよ」
谷「え、そうなの?」
岡「はい、気持ち悪くなっちゃうらしいです。……あんなに美味しいのに」
良「ってことは、手作りの線は消えたなぁ」
谷「……もうこの際市販チョコでも文句は言わねぇ」
達「どんだけなんすかw」
谷「俺は普段の失態と行いで貰える確率は非常に少ない」
良「へぇ、自分で分かってるたんだ」
谷「だがしかーし、ここで奈々にチョコをもらうことが出来たなら、好感度はそれだけ自分にあるってことだろ。奈々の好感度、すなわち先輩として慕われているかどうか。………つまり、普段どう思われてるかが分かるんだ」
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ななき。(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございます。 (2019年7月19日 20時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年7月19日 20時) (レス) id: 54cfb5026c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年7月19日 20時