非の打ち所がない ページ39
浅「奈々ちゃん、冬休み前のくせに忙しそうだね」
「普段できないこと色々できるのは楽しいっすよ」
浅「たまには一日だるっとしとけばいいのに」
「わりとしてますよー。今もこうして暇してるじゃないですか」
浅「これを暇という君はやっぱり忙しすぎだな」
「兄さんこそ僕に勉強教えてていいんですか?いや、僕はめちゃくちゃ助かってますけど…」
浅「いーの、代わりに舞台の意見聞いてんだから。で?ここは?」
「あー、待ってください、今思い出すんで……。……ここの公式さっき出たよね、まずこれをここに当てはめて………」
浅「うっし、終わったな」
「疲れた〜」
浅「はい、ジンジャーティー。レモンスライスのせ」
「え、ありがとうございます。わざわざ買ってきてくれたんですか?」
浅「まあね」
浅沼さんはこういうところがずるいのだ。
年齢詐称のイケメンフェイス。無邪気な笑顔と甘い声。そして、女性の喜ぶことをスッとできるスマートさ。これで脚本書けて芝居できるなんて、日の打ちどころがないではないか。くそぅ、敵なしだな!
ほっと一息ついきながら、並んでジンジャーティーを飲む。
「ありがとうございます、手伝ってもらって」
浅「俺もなにかと脚本のことで聞いてるし、お互い様だよ」
「大したことはしてませんよ」
浅「奈々ちゃんがそうでなくても俺はそうなの。他になんかある?困ってることとか、聞いて欲しいこととか」
9月辺りからなにかと過保護な浅沼さん。浅沼さんだけでなく、斉藤さんや石川さんなんかも微妙に僕への接し方が変わってる。
いや、変えないようにして、結果的に変わってると言った方がいいか…。
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ななき。(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございます。 (2019年7月19日 20時) (レス) id: 42df20d673 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年7月19日 20時) (レス) id: 54cfb5026c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年7月19日 20時