五月の星屑は金平糖【男性声優】11

イベントスタート ページ33

鈴「確かに江口は違和感ないなぁ。俺なんかこれ今日の衣装って聞いた時だいぶ戸惑ったもん」




『もん』が似合う大人もなかなかいないと思いますけど。




入「鈴さん、俺もです。二十代ならまだしもこの年になって制服はだいぶ恥ずかしいです」

豊「そうだよね。俺達がやってるともうコスプレみたい」

江「僕もですよ。奈々ちゃんだけじゃだめだったんですかね」

豊「だよね。どこに需要があるんだか……」

入「むしろ奈々に着てもらうために、ってとこあるんじゃない？」

鈴「まあまあもう二度とないかもしれないしええやない？」

江「ですね。役者やってなきゃ着なかったでしょうから」

豊「うん。そう考えたらいいかもね」

入「だね。よしじゃあ、フルーツタルトでも食べに行きますか」

豊江鈴「「「お〜」」」




こうしてフルーツタルトを食べるために、楽屋に向かう我々であった。





───





鈴「いやぁー、これあかんよ」

入「何がですか鈴さん」

鈴「これ、みゆとかトッシーとかやったらまだかっこええからええけど、四十代がやったらあかん。えぐぅなんか全く違和感ないもん」

入「えっ……と？」

司会「たぶんね衣装だと思いますよ」

鈴「そう！」

豊「いやいや僕ももう30半ばですよ？！さすがにきついですよ！ね？自由くん」

入「トッシーはまだまだ行けるけど、俺はもうないな。なんかコスプレしてるみたい」

「そうですか？皆さんよく似合ってますよ」

入「いやいや、リアル高校生には負けますよ」

豊「奈々に言われたって、ねぇ？」

「えぇ、みなさんの学生服姿カッコイイですよね？お客さん！……ほらぁ」

入「『ほらぁ』って言われても」

豊「奈々はやっぱり高校生だね〜。若いっていいな〜」

鈴「お前らも十分若いやないか」

入「鈴さん達と裏で話してたんですけど、『今日はこの衣装でお願いします』って言われた時若干ためらったもんね」

豊「ま、まじか〜………ってなったよねw」

入「ちょっと江口くんと奈々並んでみて。ほら、この二人は、奈々はまあ分かるが江口くんどうなってんの」

豊「似合ってるね〜」

江「僕ももう三十代中盤ですよ。制服が似合うと言われても嬉しく、………いや、ないことはないですね」

司会「いいんだw」

鈴「あと許せないのが奈々ね。なんでスボンなん」

「えっ」

入「ほんとだよ。高校生でしょ？」

可愛いコール→←アレはひどいですよ

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