五月の星屑は金平糖【男性声優】11 (ページ32)

今日:37 hit、昨日:0 hit、合計:26,475 hit

アレはひどいですよページ32

「あっ、おはようございます。……ってかさっきぶりですね。………？どうしたんですか、そんなに固まって」

バッチリメイクでああやってかけてこられたら、多分誰でもドキッとすると思う。男であれ、女であれ。

鈴「…あぁ、おはようさん。制服なんだなぁ」

「ええ、普段制服なんて毎日着てるのに、衣装として着るとなんだか恥ずかしいですね」

豊「奈々ってすごくカッコイイけど、やっぱかわいいよね」

「え、何言ってるですか、先輩たちの方が何倍も輝いてますよ」

鈴「……はぁ、現役女子高生に言われてもな〜」

入「ほんとそれです」

「なんですか突然。眠いんですか？」

入「…眠いわけじゃねえよ！…それに、寝ぼけてるのはそっちだろ？」

「え？」

入「『昨日、遅くまで稽古とレッスンだったから楽屋でちょっと寝なさい』ってマネージャーがいってた」

「あぁー、まあそうですけど、朝はだいたい眠いんで大丈夫ですよ〜」

入「はぁ、…また倒れたらどうすんですか。ほらほらさっさと寝る」

「えぇ〜」

入「『えぇ〜』……じゃない。開演まであと二時間あるし、ゆっくり休んで万全の体調でお客さんの前に出なきゃ」

「…は、はい」

鈴「あ、江口の言伝はなんだったん？」

江「あ、そうだった。監督たちから、『奈々ちゃんの好きなフルーツタルトを差し入れにあるからいっぱい食べてね』って」

「まじですか！やったっ♪ちょっと食べてきます。失礼します〜」

入「あ、お〜い。ちゃんと寝ろよ〜。……はぁ、あの子はスイーツに目がないからなぁ〜」

豊「監督やら音響監督やら、あと原作の先生まで奈々にあまあまだからねぇ」

江「収録の時、毎回誰かしらスイーツ持ってきてましたね〜」

鈴「そして奈々はあの完璧スマイルをしながら喜ぶ……。ループやな」

入「あぁ、やっぱ制限しないとダメかな」

江「自由くん、オカンでてますよ。オカン」

入「やめて、せめてお父さん、いやお兄さんにしろよ。
……んんん…？」

江「え、なに。なんでそんなに見てくんの？」

入「……いや、そうして高校生の制服着てるとぜんぜん違和感ないなーって」

江「え、僕もう三十代なんですけど。ってか自由くん同い年じゃん」

豊「自由くんほんとそれ。俺と並ぶと俺がちっちゃく見られちゃう」

入「トッシーもともとアレじゃん」

豊「ちょっと、そこに配慮いらないから。アレって……」

全くひどいすぎるよ、もう！